#0. はじめに
STM32H743 ボードを見つけてしまったので、さっそくLチカをやってみましたよ。
Cortex-M7 で480MHz という、軽自動車にアフターバーナー付けました的なやつです。、
#1. ボードは
DevEBoxとシルク印刷されたものです。
aliexpress で stm32h750 で検索するとでてきました。
なお、回路図などの紹介図もaliexpress商品ページ内で開示されていますが、雑な仕上りで、回路図がつぶれていますので、判別不能です。
ということで、情報を求めるために、手元の情報をさらすものです。
追記:2020.03.12
https://github.com/mcauser/MCUDEV_DEVEBOX_H7XX_M
回路図でてきた。
#2. STM32F407
実はDevEBoxにはSTM32F407ボードもあり、これは回路図が判別可能でした。これを手掛かりに回路を推測してゆきます。
#3. PIN配置
##3.1 TFT/OLED
1 3.3V
2 GND
3 SDI PB15
4 SCL PB13
5 CS PB12
6 SDO PB14
7 D/C PB1
8 BLK PB0
##3.2 QSPI FLASH(W25Q64)
1 NCS PB6
2 DO PD12
3 WP PE2
4 GND
5 DI PD11
6 CLK PB2
7 HOLD PD13
8 3.3V
QUADSPIモードで動作するようです。
##3.3 USB
1 VCC
2 D- PA11
3 D+ PA12
4 ID NC
5 GND
STM32H743自体はHS,FSをサポートしていますが、今回はFSのみです。
HSは外付けのPHYがないと使えないのかな?
##3.4 microSD
1 SDIO_D2 PC10
2 SDIO_D3 PC11
3 SDIO_CMD PD2
4 3.3V
5 SDIO_CLK PC12
6 GND
7 SDIO_D0 PC8
8 SDIO_D1 PC9
9 SD_NC NC
##3.5 SW & LED
RST SW NRST
K1 SW PE3
K2 SW PC5
D1 LED 3.3V
D2 LED PA1
##3.6 SWD
1 BT0 BOOT0
2 3.3V
3 GND
4 DIO PA13
5 CLK PA14
##3.7 Camera
調査未
##3.8 USART1(動作確認用に接続)
TX1 PA9
RX1 PA10
#4. 設定
STM32CubeIDE 1.2.1での設定を示します。
##4.1 Memory map
RAM_D1:主記憶が512Kbyteあります、笑いが止まりませんね。
RAM_D2,RAM_D3 は不連続なので、使いづらいかな。
##4.2 Clock
HSE 25MHz
LSE 32.768kHz
##4.3 Cache
ICache,DCache ともに有効にす。
##4.4 SWD
##4.5 USART1
FiFoモードを有効にします。16段FiFoが使えます。
##4.5 USB/CDC
USB_FSを選択
USB_CDCを有効化
##4.6 NVIC
FDCAN は今回未使用です。
USART1 のCallback の設定を外します。
##4.7 Clock
CPU 480MHz
USB 48MHz
#5. Lチカ
ソフトウエアの構成をみてみましょう。
追加、変更箇所付近を紹介。
##5.1 Core
###5.1.1 os.h
###5.1.2 main.c
修正箇所のみ
###5.1.3 stm32h7xx_it.c
修正箇所のみ
###5.1.4 tmr.c
##5.2 USB
###5.2.1 usbd_cdc_if.c
修正箇所のみ
#6. おわり
FLASHの書き込みは ST-Link V2を利用しました。
USB DFUでも行けるかも。(未確認です)