初めに
Juliaを使って遊ぼうとしたらPyCallとSymPyを入れるのに少してこずったので備忘録として書き残す.
ネットの海に転がっているいくつかの記事のn番煎じである.
環境
windows10
Python:Python 3.10.6
Julia:julia version 1.8.4
備考:Anaconda未使用
手続き
まず,juliaのパッケージモードでPyCallとSymPyを入れる.
ここは素直に通る.
julia> ] add "PyCall"
julia> ] add "SymPy"
PyCallはjuliaからPythonを呼び出すライブラリで,SymPyはPythonでおなじみの記号計算ライブラリである.SymPyはPyCallに依存しているため,PyCallの設定を完了させなければならない.
PyCallやSymPyをaddして,おなじみの
julia> using PyCall
をしてもエラーが出る(ここではエラーメッセージは省略する).これはエラーメッセージから推測するに,PyCallでPythonを呼び出す際に,Anacondaやシステムに入っているPythonを読み込むのだが,Anacondaが入っていなかったり,PCにPythonがデフォルトで入っていない場合にエラーが起こるのだと思われる.
このような状況や,あるいは呼び出すPythonのバージョンを指定したいときには,まずPythonのパスを設定する.筆者の場合は以下の通りである.
ENV["PYTHON"] = raw"C:\Users\user\AppData\Local\Programs\Python\Python310\python.exe"
これをやったうえで,PyCallにこのPythonを読み込ませる.これにはPkgライブラリを用いる.
julia> using Pkg
julia> Pkg.build("PyCall")
これで,Pycallをusingしてもエラーがでないはずである.