2019年6月3日に App Storeレビューガイドラインのアップデート が発表されました。
詳細は App Store Review Guidelines で確認 1 するとして、ひとまず概要をざっと把握したい方のために、上記の発表内容を日本語訳 2 してみました。
App Storeレビューガイドラインのアップデート (2019年6月3日)
App Storeは、すべてのユーザーにとっての最良のストア体験のために尽力します。
安全なユーザー体験を提供し続け、また開発者を成功に導く良質な機会のため、我々はApp Storeのレビューガイドラインをアップデートする必要があります。
以下に挙げる最新アップデートの要約をよく読み、App Store Review Guidelines でその詳細を確認してください。
Guidelines 1.3 and 5.1.4. 子供のデータをプライベートな状態に保つため、キッズカテゴリーのアプリ、また子供の利用を意図したアプリは、サードパーティーの広告やアナリティクスソフトウェアを含んだり、サードパーティーにデータを送信してはいけません。
Guideline 4.7. アプリ内で提供されるHTML5ゲームは、現実の通貨を扱うゲーム、くじ、及び慈善的寄付を提供したり、電子商取引をサポートしてはいけません。
この機能はバイナリーに埋め込まれたコードにのみ適しており、Appleがレビュー可能です。現在このガイドラインは新しいアプリに適用されます。既存のアプリは2019年9月3日までにこのガイドラインに従わなければなりません。
Guideline 5.4. VPNは機密情報へのアクセスを提供するため、VPNアプリはサードパーティーに対して理由の如何を問わず、いかなるデータも販売・使用・公開することはできず、そのことをプライバシーポリシーに明記しなければなりません。
承認されたプロバイダーによる、ペアレンタル・コントロールやコンテンツブロッカー、セキュリティーなどのアプリは NEVPNManager API を使用するかもしれません。
Guideline 5.5. (New) MDM 3 は機密情報へのアクセスを提供するため、MDMアプリはモバイルデバイス管理機能を要求する必要があります。
また、企業組織、教育機関、政府機関などの民間組織、そしてMDMをペアレンタルコントロールのために利用している企業によってのみ提供される場合があります。
Guideline 5.1.3(i). アプリがユーザーの利益(保険料の削減など)のために提供され、データがサードパーティーと共有されない場合にかぎり、そのアプリは健康やフィットネスに関するデータを使用することができます。
開発者は、デバイスから特定の健康データが収集されることをユーザーに明示しなければなりません。
Guideline 5.1.1(vii) (New). ユーザーから直接でない、またユーザーの明示的な同意なしに情報(たとえ公開データベースであろうと)を収集するアプリはApp Storeでは許可されません。
Guideline 5.1.1(i). データが収集時または収集直後に匿名と見なされている場合においても、アプリはデータ収集の同意を得なければなりません。
Guideline 1.1.3. アプリで弾薬類の購入を手助けしてはいけません。
Guideline 4.2.7. リモートデスクトップクライアントには現在、ユーザーの所有するゲーム機が含まれています。それらのクライアント上に表示されるソフトウェアは、ホストデバイス上で完全に実行される必要があります。
アプリの機能に関するデモ用のビデオが、特定の地域に利用を制限されたり、その他の方法で制限されることは許可されません。
この夏、 Sign In with Apple のベータ版が利用できるようになります。
今年後半に正式版がリリースされると、Sign In with Apple は、サードパーティーによるサインイン機能をサポートしたアプリのユーザーに対する必須のオプションとして提供されます。
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本記事執筆時点で、日本語版のApp Store Reviewガイドラインが
最終更新日:2018年12月19日
となっています ↩ -
一部不自然な表現や意訳も入っていますので、正確で完全な内容については App Store Review Guidelines を参照してください ↩
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Mobile Device Management(モバイルデバイス管理) ↩