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AlibabaCloudのセキュリティグループをalibaba-cloud-sdk-goを使って操作してみた。

Last updated at Posted at 2018-04-27

Alibaba Cloudは、中国のアリババが展開するクラウドサービス。
最近、日本向けにもサービスを開始し、AWSやGCP、Azureと並ぶ急速な勢いで伸びています。
今回は、そんなAlibaba CloudのセキュリティグループをGo言語を使って操作する方法を紹介します。

今回Alibaba Cloudは初めて触りました。

セキュリティグループ

セキュリティグループは、Alibaba Cloudにおいて、ファイアーウォールの役割を持つサービスです。このサービスで作成したセキュリティグループをECSインスタンス(AWSだとEC2に相当)に割り当てることで、ポートを開け閉めするような設定をインスタンスに適応させます。

手順

さて、作業をしていきましょう。
今回の目標はセキュリティグループの操作をGo言語から行うことです。

1. alibaba-cloud-sdk-go

alibaba-cloud-sdk-goは、Alibaba CloudのAPIをGo言語から便利に操作するためのパッケージです。go getdepを使ってインストールしてください。
あ、depは先にコード書かないといけませんね。

2. RAMユーザーを作成

API操作をするために、アクセスキーIDとアクセスキーSecret、リージョンIDが必要です。
Alibaba Cloudのルートアカウントで操作してると全てのサービスをいじれてセキュリティ的に問題があるので、権限を制限したRAMユーザーを作成し、そのアクセスキーを取得します。

AWSだとIAMユーザーに相当

ram.png

  1. Alibaba CloudコンソールのResource Access Management
  2. ユーザー
  3. 新規ユーザー

で設定することでRAMユーザーを作成できます。作成時にアクセスキーIDとアクセスキーSecretをダウンロードします。
次に、作成後は何も権限がない状態なので、ユーザー名をクリックし、権限付与ポリシーを設定します。
今回は、AliyunECSFullAccessだけあればいいでしょう。

3. セキュリティグループを作成

APIで作成もできますが、今回はあらかじめ作成したセキュリティグループを操作することにします。
group.png

ECSの中にセキュリティグループがあります。ここでセキュリティグループを作成しておきます。
before.png

デフォルトは定番のポートだけ空いてますね。
これで準備完了です。これをECSインスタンスに割り当てるんですが、セキュリティグループ操作を試すだけならいらないかも? 今回は割り当てています。

4. Go

いよいよGo言語を書いていきます。
AWSのように詳細なSDKドキュメントはないようなので、生のAPIのドキュメントを見ながら書きました。

まず、今回importしたパッケージはこれです。

import (
	"fmt"
	"github.com/aliyun/alibaba-cloud-sdk-go/services/ecs"
	"os"
	"strings"
)

これをふまえて、操作を書いていきます。

ecsクライアントの作成

	ecsClient, err := ecs.NewClientWithAccessKey(
		"ap-northeast-1", //リージョンID
		"アクセスキーID",
		"アクセスキーSecret")

RAMユーザーを作成したときにダウンロードしたアクセスキーIDとアクセスキーSecretはここで使います。
NewClientWithAccessKey()によって、RAMユーザーが持つ権限の範囲でECSサービスを操作するためのクライアントが作成されます。リージョンIDは東京リージョンを使っているので、ap-northeast-1にしています。

DescribeSecurityGroups

既にあるセキュリティグループの情報を取ってきます。

	request := ecs.CreateDescribeSecurityGroupsRequest()
	response, err := ecsClient.DescribeSecurityGroups(request)
	fmt.Println(response)

alibaba-cloud-sdk-goでサービスを操作するときは、基本、

  1. request := ecs.Create****Request()でリクエストを作成
  2. ecsClient.****(request) のようにリクエストをサービスの関数に渡す

というようにして操作します。

さて、テスト用のセキュリティグループtest_groupのIDを取り出してみましょう。
以下のように返ってきたセキュリティグループの情報responseからgroupidを取り出します。

	groupname := "test_group"
	groupid := ""
	for _, v := range response.SecurityGroups.SecurityGroup {
		if v.SecurityGroupName == groupname {
			groupid = v.SecurityGroupId
		}
	}

AuthorizeSecurityGroup

新たにルールを追加し、ポートを開けます。

	request3 := ecs.CreateAuthorizeSecurityGroupRequest()
	reqmap := map[string]string{
		"SecurityGroupId": groupid,
		"RegionId":        region,
		"IpProtocol":      "TCP",
		"PortRange":       "23/23",
		"SourceCidrIp":    "0.0.0.0/0"}
	request3.FormParams = reqmap
	response3, err := ecsClient.AuthorizeSecurityGroup(request3)

ここでは、以下のことをしています。

  1. CreateAuthorizeSecurityGroupRequest()でリクエストを作成
  2. 追加するルールのパラメータmapを作成
  3. リクエストにルールのmapを設定
  4. ecsClient.AuthorizeSecurityGroup(request3)でリクエストを送信・実行

これでポート23が開放されました。
after.png

RevokeSecurityGroup

ポートを開けたので、今度は閉じてみましょう。

	request4 := ecs.CreateRevokeSecurityGroupRequest()
	reqmap := map[string]string{
		"SecurityGroupId": groupid,
		"RegionId":        region,
		"IpProtocol":      "TCP", "PortRange": "23/23", "SourceCidrIp": "0.0.0.0/0"}
	request4.FormParams = reqmap
	response4, err := ecsClient.RevokeSecurityGroup(request4)

ここでは、以下のことをしています。

  1. CreateRevokeSecurityGroupRequest()でリクエストを作成
  2. 削除するルールのパラメータmapを作成
  3. リクエストにルールのmapを設定
  4. ecsClient.RevokeSecurityGroup(request4)でリクエストを送信・実行

これでポート23が閉じました。

おわりに

今回はGo言語でAlibaba Cloudのセキュリティグループを操作してポートの開け閉めをしてみました。
alibaba-cloud-sdk-goを使うと、他のAPI操作も似たような書き方で書けそうです。APIのドキュメントを参考に試してみてはどうでしょうか。

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