Gatling のレポートデータを加工する

TL;DR

Gatling の HTML レポートに出力されるデータは、実は JSON でも出力されています。
この JSON ファイルをパースすることで、結果を加工したり、他のプログラムやスクリプトに渡すことができます。

ファイルの場所

$GATLING_HOME/reports/(scenario name)/js/stats.json にあります。

js/stats.json

{
  "type": "GROUP",
  "name": "Global Information",
  "path": "",
  "pathFormatted": "group_missing-name-b06d1",
  "stats": {
    "name": "Global Information",
    "numberOfRequests": {
      "total": 13,
      "ok": 13,
      "ko": 0
    },
    "minResponseTime": {
      "total": 238,
      "ok": 238,
      "ko": 0
    },
    ...
  }
}

なお、これらはHTMLレポートの "STATISTICS" の表に対応しています。

JSONデータの加工

jq を使ってデータを加工してみます。

例) 各リクエストの 50pct,75pct,95pct,99pct をそれぞれCSVとして出力する。

cat js/stats.json |\
  jq '.contents[].stats | [.name, .percentiles1.ok, .percentiles2.ok, .percentiles3.ok, .percentiles4.ok] | @csv' -r

結果

"Home",413,456,490,496
"Home Redirect 1",322,329,335,336
"Search",238,238,238,238
"Select",339,339,339,339
"Page 1",327,327,327,327
"Page 2",338,338,338,338
"Page 3",286,286,286,286
"Page 4",297,297,297,297
"Form",892,892,892,892
"Post",359,359,359,359
"Post Redirect 1",672,672,672,672

これで Spread Sheet などにコピペしたり、複数のシナリオの実行結果を集計したりするのが楽できるかも。

参考: そもそもの経緯

結果を Excel でグラフ化するときに、HTML レポートの表をコピペするのがだるくて自動化したかったのですが、ググってもなかなか情報にたどり着けませんでした。

この Issue の最後に「JSONがあるよ」と一言コメントがありました。
https://github.com/gatling/gatling/issues/593#issuecomment-83375529