はじめに
Autonomous Database(ADB)関連のパフォーマンス監視ツールには次のようなものがあります。
今回は、ADBに組み込まれている DB ActionsにADMINユーザー以外のDBユーザでログインしてみます。
手順はこちらのマニュアルを参照しています。
参考:データベース・ユーザーへのデータベース・アクション・アクセスの提供
監視 | ツール | 備考 |
---|---|---|
単体インスタンス | メトリック | |
単体インスタンス | パフォーマンス・ハブ(DB Actions) | パフォーマンス・ハブを使用できるのはADMINユーザのみ。 プライベート・エンドポイント・アクセスのADBの場合はDB Actionsにアクセスするには、VCNのコンピュートインスタンスからとなる。 |
単体インスタンス | サービス・コンソール | |
複数インスタンス | Database Management | |
複数インスタンス | Enterprise Manager for ADB(※EM 13.4.0.4以降) | |
複数インスタンス | Oracle Management Cloud(OMC) |
- 詳細
手順
1)テストユーザの作成
DB ActionにADMIN
ユーザでログインしていることがわかります。
管理
→ データベース・ユーザー
をクリック。
DB Action「データベース・ユーザー」画面でユーザーの作成
をクリックし、テスト用のDBユーザーを作成します
今回は次のようなテスト用のDBユーザーを作成しました。
このとき、Webアクセス
を有効にします(REST対応を有効化)
テスト用のDBユーザー名 | パスワード | Webアクセス |
---|---|---|
ADB_CHECK | Welcome#1Welcome#1 | 有効 |
Webアクセスを有効化すると次のロールが自動付与されます。
ロール | ロール内の権限 |
---|---|
CONNECT | CREATE SESSION、SET CONTAINER |
RESOUCE | CREATE CLUSTER、CREATE INDEXTYPE、CREATE OPERATOR、CREATE PROCEDURE、CREATE SEQUENCE、CREATE TABLE、CREATE TRIGGER、CREATE TYPE、CREATE SESSION |
その他、必要となるロールを付与してユーザを作成しますが、今回はDB Actionsへのログインを確認したいので、上記2つのロールのままユーザを作成します。
※補足
ちなみに、RESOURCEロール or CONNECTロールの付与を取り消すと次のような警告メッセージが表示されます。
Webアクセスを有効にするには次のロールがありません:RESOURCE
2)DB Actionsにアクセス
テスト用ユーザのところにある、新しいタブで開く
アイコンをクリックします。
※ DB ActionsのURLもコピーできます
DB Actionsのログイン画面から、テスト用DBユーザ名/パスワードを入力しサインインします
テスト用のDBユーザでDB Actionsにログインしたことがわかります。
3) DB Acitonsを眺めてみる
-
テスト用DBユーザでログインした場合のDB Actionsのホーム画面では、ADMINユーザのときに表示されていた項目がいくつかありません。
- 開発
- APEX
- データ・ツール
- データ・ロード
- カタログ
- データ・インサイト
- データ分析
- 管理
- APEXワークスペース
- モニタリング
- パフォーマンス・ハブ → 「リアルタイムSQLモニター」に変わっている
-
リアルタイムSQLモニター
にはサービス・コンソール
からもアクセス可能
- 開発
ADMINユーザでログインしたホーム画面はこちら
現状、ADMINユーザのみでしかパフォーマンス・ハブをみることはできません