目的
WEBテストの『資料読み取り問題』を苦手とする就活生が多い。(include me !)
その理由は、資料の読み取りづらさにあると考えられる。
今回は、WEBテストに現われる読みづらいグラフたちを読みやすいグラフに変えていく。
参考文献: Google流 資料作成術
構成
テーマ名
original
元のグラフ
問題文・選択肢
AFTER
グラフを書く目的
自分なりにアップデートしたグラフ
コメント
実例
【テーマ】 ごみ総排出量と一人1日あたりのごみ排出量の推移
original

[問] ゴミ総排出量が、前年度に比べて減少している年度を全て列挙しているものを、以下の選択肢の中から一つ選びなさい。
○ 平成8年度、11年度、13年度
○ 平成9年度、11年度、13年度、14年度
◉ 平成11年度、13年度、14年度
○ 平成11年度、14年度
○ 平成13年度、14年度
AFTER
このグラフで強調したいのは、『前年度に比べて、ゴミの総排出量が減少している年』である。
したがって、次のようなグラフを描けば勘違いする人はほとんどいなくなる

答えを書いている時点で、多少ずるいかもしれない。
しかし、資料とは本来『読ませるもの』ではなく、『伝えるもの』であると思う。
【テーマ】 コンビニエンスストア年間商品販売額上位品目の割合
original

[問] 平成19年の菓子の年間販売額は、およそ何億円か。もっとも近いものを、以下の選択肢の中から一つ選びなさい。
○ 6060億円
○ 6070億円
○ 6080億円
◉ 6090億円
○ 7000億円
AFTER
originalの問題点は主に二つあると考える。
第一に、お菓子のみに注目を浴びせれば良い。
originalはお菓子以外の項目にも色が塗られていて雑多な印象が見受けられる。
第二に、円グラフである。ヒトは面積から定量的な値を比較しにくい。
例えば、その項目が占めている面積だけに注目すると、平成14年度の「飲料」と「タバコ・喫煙具」と「酒」の間の比較が難しい。
ヒトは、二次元的な情報から定量値を比較することが困難なのである。
以上をアップデートした結果が以下のグラフである。

『その年の合計販売額と、各項目の割合を照らし合わせて販売額を算出する所業』を相手にさせない。そして、上位項目やその間の差も一目瞭然である。
また、菓子に色をつけたため、平成19年度の「菓子」の販売額は6091億円と瞬時にわかる。
[注]
平成14年度から平成19年度の変化を知りたければ、線グラフが有効であるが、
ある年度の項目別の割合が知りたければ、棒グラフが有効である。
まとめ
資料読み取り問題の戦死者たちを救いたいと願い、
この内容はシリーズ化していきたいと思います!
本当に必要なのは、
読みづらい資料を読み取るスキルではなく、
読みやすい資料を作成するスキルである
と信じて...