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GitHubのモノレポ運用でも必須ステータスチェックを設定する

Last updated at Posted at 2023-04-30

Pull requestをマージする時、ビルドやテストが通過しないとマージできないようにしてほしいですよね。
GitHubでは required status checks という、指定したチェックが Fail した場合マージをブロックする機能があります。

ただし、required status checks は、モノレポを使用している場合などには使いにくいことがあります。

例えば、以下のようなリポジトリだとします。

リポジトリ構成
📦github-monorepo-test
 ┣ 📂.github
 ┃ ┣ 📂workflows
 ┃ ┃ ┣ 📜service1.yml
 ┃ ┃ ┗ 📜service2.yml
 ┣ 📂applications
 ┃ ┣ 📂service1
 ┃ ┃ ┣ 📜Dockerfile
 ┃ ┃ ┣ 📜package-lock.json
 ┃ ┃ ┗ 📜package.json
 ┃ ┗ 📂service2
 ┃   ┣ 📜Dockerfile
 ┃   ┣ 📜package-lock.json
 ┃   ┗ 📜package.json
 ┣ 📜README.md
 ┗ 📜docker-compose.yml

applicationsディレクトリに2つのサービスがあり、それぞれのGitHubActionsがあります。

このような構成で、service1 のみ更新をしたとき、以下のように必須チェックが Pass していないと判定されマージできません。
image.png

また、そもそもチェックが必要ない更新の場合も、完了していないと判断されマージすることができません。

今回は、GitHub Actionsを使用してるモノレポで、必須ステータスチェックを使用する方法を紹介します。

設定

1. ジョブ名をそろえる

同じようなチェック内容でサービスごとに名前が異なる場合はジョブ名をそろえます。

以下はサービスごとにジョブ名が異なっているので、「npm test」と「docker build」にそろえています。

.github/workflows/service1.yml
name: service1
on:
  pull_request:
  paths:
    - '**/applications/service1/**'

jobs:
  npm_test:
+   name: npm test
-   name: npm test service1
    runs-on: ubuntu-latest

...

  docker_build:
+   name: docker build
-   name: docker build service1
    runs-on: ubuntu-latest

...

.github/workflows/service2.yml
name: service2
on:
  pull_request:
  paths:
    - '**/applications/service2/**'

jobs:
  npm_test:
+   name: npm test
-   name: npm test service2
    runs-on: ubuntu-latest

...

  docker_build:
+   name: docker build
-   name: docker build service2
    runs-on: ubuntu-latest

...

2. ダミーのチェックを作成する

常に実行されるジョブを作成します。ジョブには if: ${{ false }} を設定して、常に Skip されるようにします。
Skip するとRunnerが起動されず課金を抑えることができます。

.github/workflows/dummy.yml
name: _always skipped
on:
  pull_request:

jobs:
  npm_test:
    name: npm test
    runs-on: ubuntu-latest
    if: ${{ false }}

    steps:
      - name: Pass
        run: echo ok

  docker_build:
    name: docker build
    runs-on: ubuntu-latest
    if: ${{ false }}

    steps:
      - name: Pass
        run: echo ok

3. GitHubの必須チェック設定を変更

[Settings]タブ → [Branches] → 対象ブランチの[Edit]をクリックします。
image.png

Status checks that are required で必須にするチェックを設定します。
image.png

この必須チェックは、ジョブ名ごとに指定するため、チェック内容が異なっていてもどちらかのチェックが動けばマージできます(もちろん動いたチェックは全て Pass しないとマージできません)

確認

1. 1つのサービスを更新したPull request

service1 を更新した場合です。
required status checks に service1 が含まれ、Pass するとマージできます。
image.png

チェックが Fail した場合はマージをブロックできます。
image.png

2. 複数のサービスを更新したPull request

複数のサービスのチェックが Required で実行されています。
image.png

3. チェックが必要ないPull request

ダミーで作成したチェックが実行されマージできます。
required status checks は Skip しただけでもマージの条件を満たすことができます。
image.png

終わり

以上で必須チェックの設定ができました。
むちゃな方法ですが、テストが通っていないマージをブロックでき、不具合の混入を防ぐことができます。

修正内容により必要チェックが変わる場合、現状この方法を取るしかないと思われます。
しかし、GitHubは機能の追加が頻繁にあるため、他にいい解決方法ができているかもしれません。
他の解決方法をご存じの方がいればご連絡お待ちしております!

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