この記事は 株式会社TRAILBLAZER Advent Calendar 2024 の4日目の記事です。
こんにちは。TRAILBLAZERのソリューション事業部の @big_noble といいます。
8月からバックエンドエンジニアとしてJOINしました。
バックエンドエンジニアといいつつ、直近はインフラ・SREを担当するチームにアサインされまして、AWSの構成管理・改善やCI/CDの構築に携わっています。
私からは完全に趣味分野ですが、超個人的話題沸騰デバイスであるキーボードについて語らせていただきます。
キーボードは「最も触れるデバイス」
1日の労働時間が8時間だとすると、
極論、人生の3分の1は仕事に費やしていることになります。
その中で、果たしてどれだけの時間をPCの前で過ごしているでしょうか。
タイピングを伴う作業が多いエンジニアやクリエイターにとって、キーボードはほぼ常に触れているツールです。
つまり...!
キーボードの使い心地が作業効率だけでなく、生活全体の質(QOL)に影響を及ぼすと言っても過言ではありません。
私自身の経験を交えながら、キーボード選びがQOL向上にどのように寄与するのか、少し掘り下げてみます。
私とキーボードの出会い
はじめてキーボードに興味を持ったのは...
そう、日常的にキーボードに触れる時間が長いことにふと気づいたことがきっかけです。
「どうせなら最高の体験を追求しよう」
と、初めて手を出したのが RealForce。
(当時購入した型番はすでに生産終了)
静電容量無接点スイッチの打鍵感に感動したことは今でも鮮明に覚えています。
「キーを押す」という行為がこんなにも楽しいものなのかと衝撃を受けました。
その後、究極のミニマルデザインが特徴の HHKB にも手を出し、効率と美学を追求する楽しさを知りました。
しかし、リモートワークで座りっぱなしの生活が続くと、肩や首の負担が気になり始めました。
流浪の旅が始まり、次なる選択肢として分割キーボードに流れ着きました。
分割キーボードは手の自然な位置を保ちながらタイピングができ、身体への負担が大幅に軽減されます。
自分だけのキーボード体験を作る
分割キーボードの世界に足を踏み入れると、そこにはもう一つの楽しみが待っていました。
それが キースイッチのカスタマイズ です。
分割キーボードの多くはメカニカルスイッチのためホットスワップに対応1しており、スイッチを自由に交換することができます。
- 軽やかな打鍵感を求めるなら、リニアスイッチ
- 押下感を楽しみたいなら、タクタイルスイッチ
- クリック音を愛するなら、クリッキースイッチ
など、自分好みの打鍵感を追求できます。
私自身、試行錯誤を繰り返しながら、自分だけの「最適解」を探し続けています。
例えば、日本語配列ではなく英字配列を選ぶのもその一環です。
プログラミングに最適なキー配置が手に入り、キーボードの選択肢も倍以上に広がると言っても良いです。
また、フルサイズではなくコンパクトなレイアウトを選ぶことで、キーボードとマウスとの移動距離を最小限にとどめることができます。
「Trackpad、使えばよくね?」という声には一旦耳を傾けず次に進みます。
参考までに
私のキーボード環境のご紹介
私がいま、メインで利用しているキーボード、キースイッチ、キーキャップをご紹介します。
が、「最適解」にはまだまだ道半ばで、試行錯誤が続いています。
そもそもゴールなどないのかもしれません。
- キーボード
Keychron Q11 QMK カスタムメカニカルキーボード
- キースイッチ
Kailh Deep Sea Silent Pro Box Switch Pink Island
- キーキャップ
Cerakey セラミックキーキャップ
勝手に抱いている課題
海外を見渡しても、分割キーボードでガスケットマウント構造を採用しているものはほとんどありません。まして日本市場に絞ると皆無と言って良いと思います。
ご存知の方がいたらぜひコメントで教えてください
ちなみにガスケットマウント構造とは、キーボードのケースとPCB(基板)をゴムやシリコンのガスケットで取り付ける方法のことで、振動や音が抑えられ打鍵感や打鍵音の向上に多大なる貢献をしてくれる構造です。
Keychron Q1 Max QMK/VIA ワイヤレス カスタム メカニカルキーボード(US ANSI 配列)の商品ページより引用
クラウドファンディング等でごく稀に見かけることはありますが、選択肢が限られており、価格も高額です。
今後この市場がさらに拡大することを期待しています。
(界隈の先導者の御方々には「じゃあ自分で作れやぁぁ」とお叱りを受けそうです)
余談:最近のトレンド
※あくまで個人的な感想と見解です。
自作キーボード
キーボード界隈では、自作キーボードの人気が高まっているように感じます。
PCB(基板)を選び、スイッチやキーキャップを組み合わせて自分だけの一台を作り上げる。
はんだ付けが必要なこともありますが、その手間すら愛おしいのは想像に容易いことです。
その分、費やすコストは青天井のため、私は今のところ戦略的静観の構えです。
磁気スイッチキーボード
磁気スイッチキーボードの台頭も見逃せません。
アクチュエーションポイントを調整できる機能や高速入力が求められるEスポーツシーンに特化した設計が特徴です。
私はQOL向上を重きに置いてキーボード選びをしているため、多くは語り(れ)ません。
ロープロファイルキーボード
LOFREE Flowというロープロファイルキーボードが登場し、ロープロファイルのイメージを覆すそのスペックは業界を震撼させました。(個人調べ)
ロープロファイルキーボードでありながらガスケットマウント構造を採用し、携帯性と打鍵感の良さを両立させた勢いのあるキーボードです。
ちなみに私も持ち運び用に、と愛用させていただいておりますが、そもそも外出する頻度が極端に少ないため、このキーボードを活躍させたい一心で外出することすらあります。
このキーボードの登場以降、ロープロファイルでも打鍵感向上を意識したキーボードが各種メーカーから発売されるようになり、一つのトレンドになっているのではないかと思います。
まとめ
私の体験をもとに、キーボードとQOLの関係性について簡単に振り返ってみました。
詳細な説明を省いたところも多分にあります。
いずれまたこだわり強めな記事も投稿できればと思います。
タイピングが快適になるだけで、毎日が変わります。
私自身もまだまだ知らないことばかりですが、この記事を通して、少しでもキーボードの世界に興味を持っていただければ幸いです。
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初めて購入した分割キーボードはホットスワップ非対応だったので、すべてが対応しているわけではありません ↩