デジタルキューブ&ヘプタゴン Advent Calendar 2022の16日目の記事です。
re:Invent 2022に参加してきました
ラスベガスで行われたAWS最大のカンファレンス、AWS re:Invent 2022へ参加してきました。
約3年ぶり7回目のラスベガスは、物価高&円安で食事代が大変な感じでしたが、街の様子はそれほど大きく変わっていない印象でした。
AWSのCEOであるAdam SelipskyのキーノートとAmazonのCTOであるWerner Vogelsのキーノートを中心に今回のre:Inventで印象に残った2つのトピックについて感じたことを書きます。
(サービスや技術の話よりは今後のビジョン的なものがメインのポエムですのであらかじめ...)
サステナビリティ
Adamのキーノート冒頭での再生利用可能エネルギーへの転換やウォーターポジティブへの言及(会場からの大きな拍手も起きる)から始まり、宇宙、深海、北極とサービスアップデートを自然になぞらえて話を進めていました。
Wernerのキーノートでも現実の世界は、非同期でかつ並列的に動いているのでシステムもそうあるべきだと、システムの在り方を自然界と対比しながら説明していました。
また、多くの企業が出展している展示エリアでは紙のパンフレットの配布が全くありませんでした。知名度のある企業ならまだしも、これからという企業にとっては後から思い出してもらう機会が減るのはなかなかに辛い気がしましたが、(AWSからの指示なのかどうかはわかりませんが)これもサステナビリティを意識して当たり前になっているんだなと思い知らされました。
これらは今後AWSは自然、地球(あるいは宇宙)と共に歩んでいくという強いメッセージなのかなと私は受け取りました。
まだまだ日本では、事業が中心にあった上でのSDGsだったり、事業とは別にSDGsを考えるような企業はまだまだ多い印象(自社もそう)ですが、この辺もアップデートの必要性を痛感しました。
3Dシミュレーション
二人のキーノートでもう一つ印象に残ったテーマが、3Dデータによるシミュレーションでした。
Adamのキーノートで、空間シミュレーションの新サービスであるAWS SimSpace Weaverが発表されました。
また、Wernerのキーノートでも再度AWS SimSpace Weaverに言及があったり、Epicからスマホでスキャンすることで3Dデータを作成できるReality Scanが発表されたりと、3Dシミュレーションについての話題が非常に長かったように思えます。3Dデータを使ったシミュレーションがもたらす価値についても多く触れられていました。
また、今回たまたま3Dデータを用いたデジタルツインのワークショップに複数参加しましたが、グラフや数値での可視化以上に簡単に理解できるってすごい大事&直感的だなと感じました。ISSから送られてくるリアルタイムデータを使ったデジタルツインが動いた時ははちょっとしたした感動でした。
この2つのトピックから考えたこと
自然、地球、宇宙などの現実世界とクラウドがシームレスに繋がっている世界こそAWSの目指しているものなのではないかと強く感じました。クラウド内のエコシステムに留まらず、本来の意味での現実世界でのエコシステム(生態系)の一部となり、よりよくしていこうというイメージです。
そのために、クラウド、IoT、機械学習の次の手として、3Dでのシミュレーションという技術が必須になってくるのではないかなと思いました。(日本ではメタバースなどバーチャルコンテンツとしての3Dが話題になっていると思いますが、それとはちょっと違う世界だなと)
ということで来年のre:Inventではさらに抽象化、民主化されたシミュレーション系のサービスが発表されるのではないかなと予想しています。
来年のre:Inventでの答え合わせを楽しみに、そして今年のre:Inventには大きな忘れ物をしたので来年取り返せるように1年を過ごしたいと思います!
(サステナビリティも3Dシミュレーションもまだまだ不勉強なのでもし間違っているところがあれば教えてください)