eZ Publish と eZ Platform

eZ Publish から eZ Platform へ

eZ Publish は 5 からフレームワークに Symfony を採用し、6 から製品名を eZ Platform に変更するなど大きく舵を切っています。

概要

バージョン	呼称	カーネル	フレームワーク	テンプレート
eZ Publish 4.x	eZ Publish	legacy stack	eZ Components	eZ Templates
eZ Publish 5.x	eZ Publish Platform	デュアルカーネル (legacy / new stack 併存)	Zeta Components Symfony	eZ Templates Twig
eZ Publish 6.x	eZ Platform eZ Studio (有償)	Symfony stack	Symfony	Twig

eZ Publish 4

eZ Publish 4 までは独自フレームワークの eZ Components で開発されていました。
テンプレートは Smarty に似ている eZ Templates になります。

なお、eZ Components は2010年7月から Zeta Components に名称変更され、2012年5月以降は Apache インキュベーターから卒業し Github 上に移行しました。

eZ Publish 5 (eZ Publish Platform 5)

eZ Publish 5 から Zeta Components (レガシースタックとも呼ばれます) と Symfony スタックのデュアルカーネルで開発されるようになり、今までの開発資産を活かしたまま Symfony でも開発できるようになりました。

そのため、テンプレートは eZ Templates か Twig のいずれか（あるいは両方）を利用できます。
また、追加機能の開発は Zeta Components ベースのエクステンションか Symfony ベースのバンドルのいずれかになります。

次期バージョンである eZ Platform への移行過程であることを表現するために eZ Publish 5 を eZ Publish Platform 5 と記載するケースがありますが、完全に同義です。

eZ Platform (eZ Publish 6)

eZ Platform は eZ Publish 6 に相当する新しい製品名です。
フルスタックの Symfony に完全移行となり、テンプレートは Twig になります。

eZ Enterprise

eZ Enterprise は eZ Platform の有償サービスの名称です。これには eZ Studio が含まれます。

eZ Studio

eZ Studio は eZ Enterpirse で提供される高度な管理画面の機能です。

リリース一覧

バージョン	コードネーム	リリース日	備考
eZ Publish 4.4	Fuji	2010/09/28
eZ Publish 4.5	Matterhorn	2011/03/29
eZ Publish 4.6	Annapurna	2011/11/18
eZ Publish 4.7	Etna	2012/05/15	4.x系最終リリース。
eZ Publish 5.0	Kilimanjaro	2012/11/27	Symfonyを採用した最初のバージョン。
eZ Publish 5.1	Stadda	2013/05/28	レガシーDFSを使用した5.xのクラスタリングサポート、 スタッシュ利用による5系APIの永続的DBキャッシュ、 eZPage(eZflow) 読み取り専用サポート。
eZ Publish 5.2	Aconcagua	2013/11/19
eZ Publish 5.3	Ventoux	2014/05/27	LTS(長期サポート)リリース。 Doctrine DBALの採用、 ユーザー認証にSymfonyのセキュリティコンポーネントを採用、 Composerの完全対応、 レガシーのシングルサインオンのサポート、 new stackを使ったコンテンツプレビュー、 eZ FindでSolr 4.xサポート、 Ubuntu 14.04サポート、 Symfonyのプロファイラーでのデバッグに対応、 コメント管理の改善、 REST API v2改善、 検索APIのMapLocationサポート、 言語切り替えの改善、 地図表示のDemoの更新。
eZ Publish 5.4	Castor	2014/12/02	LTSリリース、 独自の動画I/Oサポート、 バイナリーファイル管理、 独自の互換性を備えたクラスターサポート、 従来のDFSクラスター、動画、改良版キャッシュシステムのサポート。 5.x系最終リリース。
eZ Platform 1.0.1		2015/12/15
eZ Platform 1.2.0		2016/03/03
eZ Platform 1.3.0		2016/04/28
eZ Platform 1.4.0		2016/06/30
eZ Platform 1.5.0		2016/09/01
eZ Platform 1.6.0		2016/10/24

用語の変更

eZ Publish の用語に関して eZ Publish 5 から変更がありました。
ただし eZ Publish 5 の管理画面はまだレガシーのものなので、結局古い用語がそのまま使われています。

eZ Publish 4	eZ Publish 5 / eZ Platform	他CMSでの呼称
エクステンション	バンドル	プラグイン/モジュール
モジュール	コントローラー
アクション	(コントローラーの)メソッド
ビュー	(アクションの結果を表示する)テンプレート
テンプレートオペレータ	テンプレートフィルター
クラス	コンテンツタイプ	カスタム投稿タイプ
クラス属性	フィールド定義	カスタムフィールド
オブジェクト	コンテンツ(アイテム)
属性	フィールド
データタイプ	フィールドタイプ
ノード	ロケーション
バージョン	バージョン情報
属性コンテンツ	フィールド値

http://share.ez.no/blogs/ez/migrating-from-ez-publish-4-to-ez-publish-5-basic-concepts
https://doc.ez.no/pages/viewpage.action?pageId=2720567

テンプレート記法

eZ Templates (eZ Publish 4)	Twig (eZ Publish 5 / eZ Platform)	備考
{* コメント *}	{# コメント #}	出力されない
{literal}li{margin:0}{/literal}	{% verbatim %}li{margin:0}{% endverbatim %}	li{margin:0}
{def $var='hello'}{$var}	{% set var = 'hello' %}{{ var }}	hello
{def $array=array('hello','world')}{$array.1}	{% set array = ['hello' ,'world'] %}{{ array.1 }}	world
{include uri='design:ezdemo/page_head.tpl'}	{%include 'eZDemoBundle::page_head.html.twig' %}
{$node.data_map.title}	{{ ez_field_value( content, 'title' ) }}
{attribute_view_gui attribute=$node.data_map.title}	{{ ez_render_field( content, 'title' ) }}
{$node.name}	{{ content.contentInfo.name }}
{node_view_gui content_node=$post view='line'}	{{ render( controller( 'ez_content:viewLocation', {'locationId': post.contentInfo.mainLocationId, 'viewType': 'line' ) ) }}
{$node.url_alias}	{{ path(location) }}
{$posts = fetch('content', 'list', hash( 'parent_node_id', 2 ))}	{{ render( controller( 'MyBundle:ContentList', { 'parent_location': 2 } ) ) }}