はじめに
ややこしい ITパスの計算問題のあれやこれやを整理する。
最終更新日
2024年5月2日
注意
最新の状態を確認して下さい。
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売上原価
売れた物の原価のこと。
例
ある日、ケーキ屋さんを作りたいな~と思い、作りました。
ケーキを作るためには卵や小麦粉など材料がいります。
ケーキが1個売れました。
材料は50円かかったみたいです。
これは、あくまで「売れた」商品に対する原価である。
売れ残った商品についての原価は入らない。
固定費
生産量や売上高に関係なく一定の費用のこと。
例
運営にかかる賃貸費、給与、などが含まれる。

(厳密には、どこをどうやってカウントするかは企業や職種などによって異なるようです。)
変動費
生産量や売上高に比例して増えたり減ったりする費用のこと。
例
材料費や販売に関わる手数料などが含まれる。
(売上原価は変動費と重なる部分が多いですが、厳密には完全に同じものではありません。)
売上高
売上金額の総額。
売れたのはいくらでしょうか。
計算式
=単価×売れた個数
例題
ケーキが売れました。
売れたケーキは全部でいくら儲かったのでしょうか。
100円で売りました。
うれしいことに5個売れました。
=単価×売れた個数
=100円×5個
=500円
変動費率
=変動費÷売上高
1個あたりの販売単価
売上÷個数
=1個あたりの販売単価
500円÷5
=100円
1個あたりの変動費
全部の変動費÷個数
=1個あたりの変動費
250円÷5
=50円
営業利益
指標。
企業のお財布状況が分かる。
本業でどれだけ利益を上げているかを示すもの。
計算式
=売上高ー売上原価ー販売費および一般管理費
例
頑張ってケーキを売った人には、おちんぎん100円です。(安っ)

=
売上高(売れたケーキが全部でいくらだったか)ー
売上原価(材料とか作るのにいくらかかるのか)ー
販売費および一般管理費
(なんかいろいろある経費 サービスの提供に使ったお金 給料とか広告費とか)
500円 ー 50円 ー 100円
=350円
限界利益
指標。
商品やサービスを売った際に直接得られる利益のこと。
売上と連動して増えたり減ったりするもの。
会社が儲かっているかを確認できる。
計算式
限界利益=売上高-変動費
500円-250円
=250円
限界利益と営業利益の違いは?
・目的が違う。
営業利益は企業の主要な事業の活動全体から、どれだけの利益を得ているかを示し、
限界利益は、企業が製品やサービスの販売からどれだけのゆとりがあるかを示している。

・計算が違う。
限界利益は変動費のみを差し引いたもの。
営業利益は売上原価、販売費、一般管理費など、より広い費用を差し引いたもの。
営業利益がマイナスであったとしても、限界利益が黒字であれば、
売上を増やすか固定費を減らすことなどで、
営業利益を黒字にできることがある。
限界利益がマイナスだとどうなる?
その事業を続けても損失が膨らむばかり・・・
500円-250円
=250円
順調に売れていたはずのケーキ屋・・・
↓
ある日
小麦が取れなくなった・・・
こむぎばぶる とうらい
↓
500円-2500円
=-2000円
うわー!がんばってつくったのに しゃっきんだ!
小麦の高騰で大変なことになるケーキ屋・・・

売れれば売れるほど、赤字になっていく悲しい事態なので、
値段や家賃など見直したりして色々考えていく・・・
損益分岐点
利益が0になるところ。
「限界利益-固定費=0」になる。
赤字と黒字の境目になる。
続く。
また追記します。