プロローグ
自分あるいは自分の研究室がpublishした論文や興味・関心のある論文たちは、どのような論文に引用され、そこからどんな研究が行われているのでしょうか?みなさん興味のあることだと思います(味方あるいは敵を知る意味で)。今回は引用された論文(被引用論文)の検索とアラートの設定についてまとめます。
論文検索サイト: Web of Science
Web of Scienceは世界随一の学術情報プラットフォームです。国際的に、あるいは特定の地域や分野において最も影響力の高いジャーナルや学術書、会議録、研究データ等を収録し、引用に基づく公平な指標を学術コミュニティに提供しています。広大な情報の海から、研究者が本当に必要とする、価値ある情報の発見をナビゲートします。("Web of Science クイック・リファレンス・ガイド 2019年4月改訂" より転載)
クラリベイト・アナリティクス・ジャパンが運営する論文データベースです。
例えば生物学のデータベースではNCBIのPubMedが有名ですが、Web of ScienceではPubMedではできない被引用論文検索が可能です。
被引用論文検索
まず、トップページの基本検索で調べたい論文を検索します。今回は相当な被引用回数が予想される、ヒトゲノムの最初のシークエンス解析報告論文である"Initial sequencing and analysis of the human genome. (2001)"を検索します。
クリックして詳細を確認します。
右の引用ネットワークのカラムに被引用回数が表示されています。予想通り、この論文は14000回を超える高い引用数を持つ論文でした。
太文字の"14,753"をクリックすると、被引用論文のリストを見ることができます。
アラートの設定
※私が見た複数のアラートでは、publishからこのアラートに引っ掛かるまでかなり時間がかかりそうなので、最新情報を得る手段としてはあまり良くないかもしれません…これからの改善に期待?
興味ある論文が引用された論文がpublishされた際、アラートが届くように設定を行います。
引用ネットワークのカラムに"引用アラートの作成"があるので、そこから登録を行います。
登録にはアカウント登録が必要になるので別途行ってください。
登録した引用アラートの一覧はアカウントの"Citation Alerts"から確認することができます。
実際に論文が引用されるとこのような通知が届きます。
メール受信時の日付が2020年11月27日、オンラインで閲覧可能になったのが9月18日なので約二ヶ月経過しています、ちょっと遅い…