使用するバージョン
Ebitenバージョン: 2.2
Ebitenとは?
EbitenはGo言語でゲームを開発するためのシンプルで使いやすいライブラリです。このライブラリを用いることで、2Dゲームの開発が容易になります。
Ebitenのインストール
まず、Ebitenをインストールする必要があります。以下のコマンドでインストールできます。
go get github.com/hajimehoshi/ebiten/v2
基本的なゲームの作成
それでは、Ebitenを使用して基本的なゲームを作成してみましょう。ここでは、画面上に四角形を描画し、キーボードの矢印キーで動かすシンプルなゲームを作成します。
まず、以下のコードで新しいゲームの構造体を作成します。
package main
import (
"github.com/hajimehoshi/ebiten/v2"
)
// ゲームの状態を保持する構造体
type Game struct {
x, y float64 // 四角形の位置
}
func main() {
// ゲームの初期化
game := &Game{}
// ゲームの起動
ebiten.RunGame(game)
}
このコードはゲームを初期化し、EbitenのRunGame関数を使用してゲームを起動します。
次に、Update関数を実装します。この関数は毎フレーム呼び出され、ゲームの状態を更新します。
// Update is called every frame (1/60 [s]).
func (g *Game) Update() {
// 矢印キーの入力を取得し、四角形の位置を更新する
if ebiten.IsKeyPressed(ebiten.KeyArrowUp) {
g.y -= 2
}
if ebiten.IsKeyPressed(ebiten.KeyArrowDown) {
g.y += 2
}
if ebiten.IsKeyPressed(ebiten.KeyArrowLeft) {
g.x -= 2
}
if ebiten.IsKeyPressed(ebiten.KeyArrowRight) {
g.x += 2
}
}
最後に、Draw関数を実装します。この関数はゲームの状態を描画します。
// Draw is called every frame (1/60 [s]).
func (g *Game) Draw(screen *ebiten.Image) {
// 四角形を描画する
ebitenutil.DrawRect(screen, g.x, g.y, 64, 64, color.RGBA{0xff, 0, 0, 0xff})
}
以上で基本的なゲームの作成が完了しました。このゲームでは、矢印キーを押すと四角形が画面上を動きます。
まとめ
今回はGo言語のゲーム開発ライブラリ、Ebitenの基本的な使用方法について記載しました。
Ebitenはそのシンプルさと強力さから、Go言語でゲーム開発を行う際の優れた選択肢です。