はじめに
OSSのドキュメントや技術記事を日本語に翻訳する作業は、意義のある活動である一方、時間と労力がかかります。
私は現在、Web Almanacの翻訳に参加していますが、その中で出会った最強の翻訳効率化ツールが「Cursor」です。
この記事では、Cursorを活用して英語から日本語へ効率的に翻訳を進める方法を紹介します。
OSSの翻訳をよりスムーズにしたい方の参考になれば嬉しいです。
対象読者
- OSSプロジェクトの翻訳をしている、またはこれから関わりたいと思っている方
- 英文ドキュメントの翻訳効率を上げたい方
- Cursorを使ってみたいが、使い方にピンときていない方
Cursorとは?
Cursorは、AIを活用してコーディング支援やドキュメント作成ができる、開発者向けのエディタです。
ChatGPTの力を使って、驚くほど自然な翻訳や提案が可能です。
Cursorで翻訳する流れ
Cursorを使って翻訳する際の具体的な手順は以下の通りです。
1. Editモードにしておく
まず、CursorをEditモードに設定します。これにより、AIとのインタラクションが編集対象のコードや文章に対して直接行えるようになります。
2. 翻訳用のNotepadを指定しておく
CursorにはAIとのやりとりを管理する「Notepad」機能があります。翻訳用に専用のNotepadを作っておくと、作業がスムーズに進みます。
私が使ってるWebAlmanac用Notepad
# 翻訳プロジェクトルール 📝
## 基本ルール 🎯
- MarkdownとHTMLはそのまま表示
- "Web Almanac"と"HTTP Archive"はそのまま表示
- 斜体はアンダーバー2つ(例:[_Push API_])
## 翻訳作業ルール 📋
1. 選択箇所の翻訳を行う
2. 翻訳結果を提示する
3. 翻訳前後で行数が変わっていないことを確認
4. 確認を待つ
※ 最初の指示は、作業が完了するまで覚えておく
※ 翻訳結果は必ず編集ツールを使用して反映する
※ 翻訳結果の提示は、編集ツールの出力結果を表示する
## 日本語表現ルール 🇯🇵
- 数字は漢数字ではなく算用数字を使用(1つ、2つ)
- 以下の表現を統一:
- "することができます" → "できます"
- "最も" → "もっとも"
- "例えば" → "たとえば"
- "従って" → "したがって"
- "特に" → "とくに"
- "お勧め" → "オススメ"
- 1文(句点で終わる)の読点は3つまで
## リンクルール 🔗
- リンク先が存在するか確認
- セクションへのリンクは翻訳が必要
- mozilla, wikipediaは日本語ページがあればURLを変更
## 品質管理 🔍
- lintエラーがないことを確認
- 翻訳前後で行数が変わっていないことを確認
3. 翻訳したい箇所を選択
MarkdownやHTMLなどの翻訳したい英文を範囲選択します。
4. Cmd + i でAIペインに移動
翻訳したい箇所を選択した状態で Cmd + i
を押すと、AIペインに移動します。
そして、「選択箇所を翻訳、修正して」と入力。
※Raycastにスニペットを登録してます。動画では"! +t"をスニペット登録してる
※参考
実際にやっていること:Web Almanacの翻訳
現在、私はWeb Almanacの翻訳に取り組んでおり、以下のような方を募集中です:
- 一緒に翻訳してみたい方
- 技術ドキュメント翻訳に興味がある方
- 英語に自信はないけど翻訳スキルを伸ばしたい方
誰でも参加歓迎です。気軽にコメントや連絡ください!
おわりに
翻訳作業は根気が必要ですが、Cursorのようなツールを使えば、時間短縮や品質向上につながります。
OSSの世界をもっと日本語でわかりやすくしていく仲間が増えたら嬉しいです!