背景
タイトルのように、KeyNoteでメイリオを使いたいという方(特にデザイナーが多いかな)が多い。
けれど、この手に対する記事はWindows PCからフォントデータを持ってきて、という形でやっている方が多い。
例えば、
非公式サイトからこっそり持ち出す方法
Windows PCからフォントを持ってきてMacに入れる方法、
あるいはWindows XPサポートセンターのオフラインインストールから持ってくる方法、
などなどあるようだが、
合法なやり方はWindows XPのサポートセンターから持ってくる方法しかないような気がした。
しかも、もうXPはサポート対象外。
だから、そもそも合法なやり方でMacにはメイリオを入れられない!ということになる。
が、私気づいてしまった。
MacのKeyNoteにメイリオを入れる方法があることに。
しかも、Microsoftの最新アップデートを常に受けられる条件で。
そのやり方をお伝えするとともに、
ライセンスの適用範囲がどの程度問題になるのか、
色々審議があると思われるので、説明したい。
OSはMac OS v12.6 Montereyで行ないました。
最新のバージョンだ。
最近クリーンインストールしたばかりなので、あまり無駄なものが入ってはいない。
方法
App StoreでMicrosoft 365をインストールする
勘のいいエンジニアなら、これで何をするか大体予想がついたんじゃないかな。
Microsoft 365はMicrosoft Officeを使うためのサブスクリプションサービスである。
実はMicrosoftは既に数年前に、Macユーザ向けにOfficeをいくつかリリースしており、リリースした当時は不具合だらけであったが、現在では割と動作が安定している。
つまり、既にMacで不自由なくOfficeが動かせるような時代なのだ。
AppleユーザもMicrosoftユーザも認識を改めないといけない時代なのである。
ちなみにインストールしてOffice製品を実行すると、しつこいほどサブスクリプションの要請が来る。これは若干デメリットか。
OneNote for macからフォントを拝借する
OneNoteはMacでいうところのEvernoteと役割が似ていて、
つまるところ色々と便利なメモ帳ツールである。
こいつからフォントを拝借する。
そこで何をするかというと、
Finderを開き、
Command+Shift+Gを押す。
そして、これで自由にフォルダをアクセスできるようになるので、
/Applications/Microsoft OneNote.app/Contents
と入力し、開いてみる。
そこから、さらに
Resources > DFonts
と開くと
なんとフォント一覧がいる!
こいつから、meiryo.ttcをパクる。
Font Bookを開く。
LaunchPadからFont Bookを開いて、
無事にユーザにMeiryoがインストールされている。
このままKeyNoteを開いた時に、
絶対にメイリオに変換してくれるわけではないが、
メイリオの存在を認識するようにはなってそう。
公式的にはこの方法はまずいのだろうか
私の感覚的には、結構あくどいことしているな〜
という印象はある。
フォントのライセンス関係の内容をまとめたものがMicrosoft公式には一応載っていて、
ただこれはFAQ形式で適切なものがなかなか見当たらないので、
日本語で簡単に解説してくれているものはこれ
一応、OS間でフォントデータを受け渡すやり方は公式としては認めていないかも(もう少ししっかり調べたいが)
しかし、今回はOS内のMicrosoft 365のソフトの中のフォントを利用している形式なので、その条件であれば抜け穴になっていると思う。
他には、
ここには、クラウド フォントは、Microsoft 365 サブスクライバーのみで使用できます。 という表記があり、これに基づくならば、配布されるソフトウエアについているフォントをOSに組み込むのは良くない(それを指摘する方法はないけども)、という感じになるのであろう。
正式なライセンス条文を見つけてから、この辺りは考えていきたい。