新型コロナウィルスへの警戒感で、カンファレンスが中止されたりして、配信を試してみたいとの要望が出てきたため10分でさくっと生配信のためのストリーミングサーバーを作る方法を解説します。
環境
- Ubuntu 18.04LTS
今回はさくっと作るのでAmazon Lightsailを使いました。最低のインスタンスだと月額$3.5ですが、転送量1TBなので本格的に配信を考えると転送容量制限の緩いところの方が良い気がします。
通常のUbuntu Server 18.04をインストールした環境でも良いかと思います。
インストール
update & upgradeで最新まで上げておきます。
sudo apt update
sudo apt upgrade
nginxのレポジトリーを追加します。Officalじゃないので確認されるが[Enter]で進みます。
sudo add-apt-repository ppa:nginx/stable
rtspモジュールを追加します。
sudo apt install -y nginx libnginx-mod-rtmp
インストールはなんとこれで完了です。
設定
- rtmpの設定をnginx.confの末尾に追加します。
sudo nano /etc/nginx/nginx.conf
...
rtmp {
server {
listen 1935;
chunk_size 4096;
application live {
live on;
hls on;
hls_path /var/www/html;
hls_fragment 5s;
hls_type live;
}
}
}
- サービスリスタートします。
sudo service nginx restart
- index.htmlにhtml5対応のビューワーのvideo-jsを追加します。
{ip}をサーバーIPに、{key}をストリームキーに置き換えてください。
sudo nano /var/www/html/index.html
<!DOCTYPE html>
<html lang="en" class="">
<head>
<link href="http://vjs.zencdn.net/7.6.6/video-js.css" rel="stylesheet">
<script src="http://vjs.zencdn.net/7.6.6/video.js"></script>
</head>
<style type="text/css">
#live {
position: absolute;
left: 0;
top: 0;
min-width: 100%;
min-height: 100%;
width: 100%;
height: 100%;
z-index: 1;
}
</style>
<body>
<video id="live" class="video-js vjs-default-skin" controls autoplay fullc preload="auto" data-setup='{}'>
<source src="{key}.m3u8" type='application/x-mpegURL'>
<source src="rtmp://{ip}:1935/live/{key}" type='rtmp/mp4'>
<p class="vjs-no-js">Not Suppoted</p>
</video>
</body>
</html>
ファイアウォール
サーバーのファイアウォール設定がある場合には1935を開放します
配信設定
配信にはOBSなどを使うと良いでしょう。
配信情報は以下のように設定します。
{ip}をサーバーIPに、{key}をストリームキーに置き換えてください。
配信先: rtmp://{ip}:1935/live
スリームキー: {key}
これで配信サーバー構築完了です。お疲れ様でした。
ぶつぶつ
30〜60秒程度の遅延があります(HLSなので遅い?)
安定性をとるならもちろんZoom Webinerとかを使う方が良い気がしますが、自分でサーバーを構築してしまうのも勉強になるかと思います。どのくらいまで耐えられるかは不明ですが、CPU負荷をみるとそこそこ耐えれる気がします。
構築用スクリプトを使う方法は使っているバージョンが古いのでアップデートしようと思ったところ、バイナリーパッケージが入手できる方法があったので公開する事にしました。