##1. はじめに
「AndroidやiOSのアプリのテストを自動化したい。何かいいものないかな・・・。」とWeb上でいろいろと探しまわっていたら"Appium"というものを発見。
今回はAppiumがどんなものか、また、どういった環境でどのようにインストールしたらよいかを記述します。
詳細な利用方法は、後日、記述する予定です。
##2. Appiumとは
Appiumとは、ネイティブ型およびハイブリット型モバイルアプリ向けに開発されたテスト自動化を実現するためのフレームワークです。
Sauce LabsがAppiumの開発に参加しています。
以下のプログラム言語を使って、テストコードを書くことができます。
- Python
- JavaScript (Node.js)
- Java
- Ruby
- Objective-C
- PHP
- C#
##3. Appiumでどんなことができるのか
YoutubeにAppiumのデモがあるので、そちらを見ながらAppiumでどんなことができるのかを確認してみてください。
##4. 動作環境
Appiumを動かすためには、以下の環境が必要になります。
(1) iOS
ソフトウェア | バージョン |
---|---|
OS | OSX 10.7以上 |
XCode | 4.5以上 (Command Line Toolがインストールされていること) |
(2) Android
ソフトウェア | バージョン |
---|---|
OS | OSX 10.7以上、Windows 7以上、Linux |
Android SDK | 16以上 |
##5. Appiumをインストールする
今回は、Mac上でのインストール手順を記述します。(Windows上でのインストール手順も後日記載できたらいいなと思います・・・。)
インストール対象となるMac環境は以下のとおりです。
ソフトウェア | バージョン |
---|---|
OS | Mountain Lion (OSX 10.8.4) |
XCode | 4.6.3 |
Homebrew | 0.9.4 |
Node.js | 0.10.5 |
(1) Homebrewを使って、node.jsをインストールします。
ターミナルで以下のコマンドを実行します。
brew install node
(2) Node.js向けパッケージ管理システム「npm」(以下、npm)を使って、「appium」をインストールします。
ターミナルで以下のコマンドを実行します。
npm install -g appium
(3) AppiumからiOS Simulatorを使用できるようにするために、以下のコマンドを実行します。
sudo authorize_ios
##6. サンプルプログラムを使ってAppiumの動作を確認する
Github上にあるサンプルコードを使って、Appiumの動作を確認します。
ターミナルで以下のコマンドを実行します。
# サンプルプログラムを保存するフォルダを作成し、そのフォルダに移動します
mkdir appium-test & cd appium-test
# npmを使って「wd」をインストールします
npm install wd
# Githubからサンプルプログラムを取得します
curl -O https://raw.github.com/appium/appium/master/sample-code/examples/node/simplest.js
# Appiumを起動します
appium &
# node.jsを使ってサンプルプログラムを実行します
node simplest.js
(補足)「wd」とは、Node.jsからSelenium2のWeb Driverを実行するためのライブラリになります。詳細はこちら。
##7. 参考