TouchDesigner(以下TD)でOSCを使用する、という記事はいくつかあったのですが、同じような使い方をしている記事を見かけなかったので書いてみます。画像が多いせいか長くなってしまったので、3回に分けて記事にします。
まず何がしたかったのかというと、照明の操作と映像の操作を同時に行いたい、というところから出発しています。
TD単体でDMXの操作もできてしまうのですが、できれば使い慣れているDoctorMXを使って映像も操作できないかと考えました。
やり方としては、DoctorMXからフェーダーを操作して流す映像を選択する。それをDoctorMXの機能でOSCにして TDに送る。 TDでOSC In CHOPを使用して、映像を選択して出力する。という流れです。
DoctorMXからOSCを送る方法については、標準機能なので割愛します。
TDの中身です。
TDを使用したことのある方はご存知だと思いますが、基本的に左側から右側に向かって流れていきます。
左側がOSC関係、真ん中が映像、右側が出力関係です。
左側から見ていきます。
OSC関係はこちらの動画を参考にしています。
OSC In CHOP
Network PortをDoctorMX側のOSC Outで指定した値に合わせます。
この場合は51002です。
なくても動作するようだったのですが、OSC Address Scopeで/dmxと指定します。
Select CHOP
OSCinで512ch分送られてくるので、使用するチャンネルをselectで選びます。
今回は映像選択を481ch(TDでは0chから始まるため画像では480ch)を使用し、フェードアウトに482ch (同様に481ch)を使用します。
Rename CHOP
そのままだとdmx○○○としか出ないので、Rename CHOPで名前を変更します。
今回はMo1(映像選択用)とCross(フェードアウト用)にしました。名前がややこしくてすみません。
Math CHOP
Mo1(映像選択用)OSCの値が0~255で来るため、今回使用する映像(黒画面も合わせて10個)の数に合わせてTo Rangeを0~10にします。
Cross(フェードアウト用)では0~1の値だけあれば十分なので、To Rangeを0~1に指定します。
以上でOSC関連は終わりです。次回はほとんどNoise Topのみで作った生成映像について書きます。