リーダーになるのが不安なTEのあなたへ
はじめに
この文章について
5分ぐらいで読めるようにしています。
この文章はTEでリーダーシップを執らなければならない立場を迎える方に送ります。
2024/12/17 追記&補足:TEは「テクニカルエンジニア」を指します
さらに想定読者を絞ると以下になります。
- TEで技術力が高いが故に「リーダー」や「管理職」になることを期待されている。
- しかしリーダー経験に乏しくリーダーシップを執ることが「不安」な人。
「不安」がなければここで読むのをやめて、志すままにリーダーの立場をTRY & ERRORしてみましょう。
そして行き詰まったなら、また読みに来てください(この記事を覚えていたら、、ですが)
「不安」に思うならこれ以降の4分半が少しお役に立てるかもしれません。
リーダーになるのが不安なTEのあなたへ(本編)
あなたの「不安」を解消したい
前提のとおりなのですが、あなたは「不安」なのだと思います。
今までは「リーダー」の責任で守られていたところ、自分でやらなければいけない。
今まで以上に「仕事の結果」「ステークホルダー」「配下のメンバー」への責任が増します。
このあたりが「不安」のポイントだと思います(違っていたらごめんなさい)
でも、TEをやっていたのだから、これまでもそういう経験を無自覚にしているのではないでしょうか?
技術的に難しいことや先進的なことは「当事者」か「有識者」でないと有効なレビューをすることはできないと思います。
必ずしも「リーダー」が「有識者」でなかったことがあったのではないでしょうか?
きっと、これまでも「リーダー」に完全に守られるわけではなく、困難なミッションを乗り越えてきていると思います。
そのことに自信を持ってもいいはずです。
またリーダーになると「責任」は増しますが「裁量(権限)」も増します。
あなたの「裁量(権限)」で「料理」できる部分が増えるわけです。
以前は裁量がなくて、提案が却下されたことがありませんか?
今後はそのようなことが減ります。腕まくりして厨房に立ちましょう。
あなたの生かせる経験
あなたはTEなので以下のようなことをしてきているはずです。
- ベストプラクティスを調べる
- 新しいものを試してみる
これらの経験はあなたの執る「リーダーシップ」に必ず役立つはずです。
生かせる経験 ~ 1. ベストプラクティスを調べる ~
何か自身にとって新しいことに取り組むときに世の中の「ベストプラクティス」を調べませんでしたか?
もしくはトレンドを調べたりしたと思います。
これの目的は「妥当性」「客観性」を持たせるためだったと思います。
「ベストプラクティスを求める姿勢」は「リーダーシップ」の世界でも通用します。
(とはいえ、一瞬だけ相反することを主張しますが)
筆者の意見ですが「リーダーシップ」について「ベストプラクティスはない」と考えています。
「いつの時代になっても、リーダーシップに関する書籍が出版され売れている、、」というのがその証跡だと考えています。バイブルはありません。時代背景やトレンドの変遷によっても変わるものだと思うので。
しかしながら「グッドプラクティス」ならいくつもあります。人間の歴史や活字の歴史は2000年以上ありますからね。その中には時代背景やトレンドに問わず、今でも通用するエッセンスはあります。
それこそ、古代は孟子からありますね。
是非、「リーダーシップ」「チームビルディング」などの本を読んでみてください。もし近くに「腕のいいリーダー」がいるならオススメの本を教えてもらうのもよいです。
その「ベスト グッドプラクティスを求め続ける姿勢」そのものが自身の執るリーダーシップに「妥当性」「客観性」をもたらすと思います。
生かせる経験 ~ 2. 新しいものを試してみる ~
あなたは仕事で役立つ技術があったら、実際にちょっと触ってみる、ということをしていませんか?
「人間の成長段階のモデル」というものは世の中にいくつかあると思いますが、おおよそ、以下のようなものだと思います。
Lv | 意識/無意識 | できる/できない | 備考 | 例 |
---|---|---|---|---|
Lv0 | 無意識 | できない | 知らないからできない | プログラミングを知らない |
Lv1 | 意識 | できない | 知っていてもできない | 「プログラミング」を知っているが書けない |
Lv2 | 意識 | できる | 意識してできる | 適宜調べながら書ける |
Lv3 | 無意識 | できる | 無意識でできる | 無意識で書ける(プログラム脳化) |
これまでの経験から「人間の成長段階のモデル」に共感できるのではないでしょうか。
新しい技術に好奇心があるあなたはLv1(知っていてもできない)に到達するのは早いと思います。
また経験的に「TRY & ERROR」(反復)すればLv2(意識してできる)に到達できることを体感していると思います。
「その技術」が好きになったものならLv3(無意識でできる)にも到達しているかもしれません。
これは技術的なことだけでなく、リーダーシップについても同様のことが言えます。
- 自身にとって新しいことを知る事(Lv0→Lv1)
- 「TRY & ERROR」みること(Lv1→Lv2)
これができるあなたは「我流」でリーダーシップを執る人よりも、より多くの「グッドプラクティス」を得られる素質があると思います。
そしてあなたのリーダーシップで「いい仕事」「いいチーム」ができるかもしれない、と思えたなら、自然とLv2→Lv3への歩みが自然と始まると思います。「できる」ようになると「楽しい」ので継続しやすいんですよね。
さいごに
まだ不安があるかもしれませんが、あなたがリーダーになると、きっとハッピーになる人がいると思います。
あなたはTEだから事象や実態をつぶさに捉えて物事を解決してきたと思います。
だれかに「丸投げ」ではなくて。
そういうあなたは、メンバーが困難を乗り越えてミッションを達成した際に、つぶさに話を聞いて苦労や頑張りに共感した上で「ありがとう」が言えるでしょう。
ビジネスライクに結果だけみて「ありがとう」と言うよりも人間味があると思います。
これはあなたのチームビルディングをより良くするでしょう。
「ベスト グッドプラクティス」を求めたり「新しいものを試してみる」ということしながら、是非「あなた自身のリーダーシップをエンジニアリング」してください。