0
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 1 year has passed since last update.

EnergyPlusのGetting Startを試してみる その1(Exercise 1A)

Last updated at Posted at 2023-12-29

はじめに

 建物を省エネ化しつつ居住環境の改善にも取り組むということは昔から大勢の方が取り組まれていると思います。私自身も数年前からこの分野に関心があり、何かしらシミュレーションはできないかなと考えておりました。
 そんな中で、1年前にEnergyPlusというシミュレーションプログラムに出会い、試してみようと思いました。しかしいきなりBIMデータを入れようとしてエラーを起こして詰んだり、Udemyの講座を受けたはいいものの基本がわからず応用が利かない知識を身に着けてしまったりとかなり無謀なことをここ1年やっていました。
 このままでは何にも実らないと思い、まずは基本的な「Getting Started」から始めることにしました。この記事はその際の手順や詰まったところをどう解決していったかをまとめたものになります。

EnergyPlusとは

EnergyPlusはアメリカのエネルギー省に所属するNREL(The National Renewable Energy Laboratory 国立再生可能エネルギー研究所 )が公開しているシミュレーションプログラムです。

NRELのHP[1]では「EnergyPlusは建物全体のエネルギーシミュレーションプログラムです。このプログラムは、暖房、冷房、換気、照明、およびコンセントとプロセス負荷のエネルギー消費、および建物内の水の使用をモデル化するために使用されます」と説明されています。

EnergyPlusのGetting Started

EnergyPlusのGetting Startは[2]で公開されているPDFのドキュメントです。4章から具体的なexcerciseがありますので、それに取り組んでいきます。
Energy Plusのインストール方法についてはこの記事では触れませんが、NRELのHP[1]からダウンロードしてexeファイルを実行するだけでインストールできましたので特段解説はいらないかと思います。

実施環境

  • CPU: CORE i7 7th Gen
  • メモリ: 32GB
  • OS:windows 11

Getting Startedの4.2.1項 Exercise 1A. Run Pre-Defined Building with no Windowsについて

手順がGetting Startedの4.2.1項に一つ一つ書かれてますので、それに沿ってやっていきました。

  1. EP-Launchを開く
    Energy Plusをインストールすると、windows11の「スタート」>「すべてのアプリ」のところからEP-Launchを選択できるようになるので、これをクリックしてEP-Launchを起動します。
    EP-launch.png

  2. 入力ファイルExercise1A.idfの読み込み
    EP-Launchの赤枠で囲んだBrowseを押下し、ExampleFiles⇒BasicsFilesの順にたどり、Exercise1A.idfを見つけたら開くを押して読み込みます。

    excercise_1A探し_その1_R1.png

    excercise_1A探し_その2.png

    excercise_1A探し_その3.png

  3. Weather Fileの選択
    EP-Launchの赤枠で囲んだプルダウンリストからNo Weather Fileを選択します。

    no_weatherfileの指定_R1.png
  4. シミュレーションの実施
    EP-Launchの赤枠で囲んだSimulateボタンを押下し、シミュレーションを実施します。

    シミュレーションの実施.png
  5. シミュレーションの終了
    シミュレーションが終了すると以下の画面が出ました。
    おそらく問題なく完了しているものと思われます。

    simulation完了後に出てくる画面.png

  6. シミュレーション結果の確認

    • text outputの確認
      EP-Launchの赤枠で囲んだView ResultのText Output Filesのところを押下すると、メモが開き出力された結果が表示されます。大量のテキストファイルがどんどん表示されるので、正直びっくりしました。
    スクリーンショット 2023-12-28 121207_textoutput.png
    • Drawing Filesの確認
      EP-Launchの赤枠で囲んだView ResultのDrawing Filesのところを押下すると、ビューアーが立ち上がってシミュレーションに用いた建物の外観がわかるようになるのですが。CADのviewerソフトを入れていなかったので、最初はエラーが発生して見れませんでした。
    スクリーンショット 2023-12-28 121207_drawinf file.png

    そこで私は[3]で公開されているオートデスクの無償のビューアのDWG TrueViewをインストールして、EP-Launch>View>Options>Drawing Viewerのところでexeファイルが保存されているところを指定しました。そうすることでEP-LaunchのDrawing Filesを押下するとDWG TrueViewが立ち上がりシミュレーションに用いた建物の外観が見れるようになりました。(またDrawing Filesのところを押下するとsvgも表示させようとMicrosoft Edgeも立ち上がりましたがこのシミュレーションではsvgファイルは生成されないので、何も表示されないようです。)

    drawing_viewerの指定.png
    • Spread Sheetの確認
      View Resultの以下の図で赤枠で囲んだSpreadsheets
      のところを押下すると、CSVのビューアーが立ち上がりデータを確認できるようになるのですが。CSVのビューアーソフトを入れていなかったので、これも最初はエラーが発生して見れませんでした。
    スクリーンショット 2023-12-28 121207_spreadsheet.png

    そこで私は[4]で公開されているVisual Studio Codeをインストールして、EP-Launch>View>Options>Spreadsheetsのところでexeファイルが保存されているところを指定しました。そうすることでEP-LaunchのSpreadsheetsを押下するとVisual Studio Codeが立ち上がりシミュレーション結果のcsvファイルの中身が見れるようにしました。

    spreadsheetの指定.png

まとめ

中身の確認まではまだできていませんが、とりあえずGetting Startedの4.2.1項 Exercise 1A. Run Pre-Defined Building with no Windowsについてエラーなく実施できたと思います。次回は4.2.2項以降のExerciseの実施やシミュレーション結果の比較などをしていこうと思います。

参考サイト

[1]EnergyPlus
[2]EnergyPlusのGetting Start
[3]オートデスクの無償のビューア
[4]Visual Studio Code

0
0
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
0
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?