6
3

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

はじめに

Ruby on Railsの開発環境を構築する際に、Rubyのバージョン管理ツールであるrbenvを使うと便利です。プロジェクトごとに異なるRubyのバージョンを簡単に切り替えることができるため、複数のRailsプロジェクトを扱う際に非常に有用です。

本記事では、rbenvを使ってRailsの開発環境を構築する手順を詳しく解説します。

目次

  1. rbenvのインストール
  2. Rubyのインストールとバージョン設定
  3. Bundlerのインストール
  4. Railsのインストール
  5. インストールの確認
  6. まとめ

1. rbenvのインストール

Homebrewを使用して、rbenvをインストールします。

brew install rbenv

また、Rubyのビルドに必要なruby-buildもインストールします。

brew install ruby-build

2. Rubyのインストールとバージョン設定

2.1 ターミナルの設定ファイルを更新

rbenvを使用するために、シェルの初期化ファイルを更新します。

bashを使用している場合:

echo 'eval "$(rbenv init - bash)"' >> ~/.bash_profile
source ~/.bash_profile

zshを使用している場合:

echo 'eval "$(rbenv init - zsh)"' >> ~/.zshrc
source ~/.zshrc

2.2 Rubyのインストール

利用したいRubyのバージョンを確認します。ここでは、グローバルにRuby 3.2.2を、プロジェクトローカルにRuby 3.2.5をインストールします。

Ruby 3.2.2のインストール(グローバル)

rbenv install 3.2.2

Ruby 3.2.5のインストール(プロジェクトローカル)

rbenv install 3.2.5

2.3 グローバルとローカルのバージョン設定

グローバルなRubyのバージョンを設定

rbenv global 3.2.2

ローカルなRubyのバージョンを設定

プロジェクトのディレクトリに移動してから、以下を実行します。

rbenv local 3.2.5

これにより、そのディレクトリ(およびサブディレクトリ)ではRuby 3.2.5が使用されます。

3. Bundlerのインストール

BundlerはRubyの依存関係を管理するためのツールです。指定されたバージョンのBundlerをインストールします。

gem install bundler -v 2.5.6

4. Railsのインストール

指定されたバージョンのRailsをインストールします。

gem install rails -v 7.0.4.3

Bundlerを使用してRailsをインストールする場合は、以下のコマンドを実行します。

bundle install

5. インストールの確認

5.1 Rubyのバージョン確認

ruby -v

出力結果がruby 3.2.5...のようになっていれば、プロジェクトローカルでRuby 3.2.5が使用されています。

5.2 Railsのバージョン確認

rails -v

出力結果がRails 7.0.4.3であれば、Railsのインストールは成功です。

6. まとめ

以上で、rbenvを使用したRuby on Railsの開発環境構築が完了しました。これで複数のプロジェクトで異なるRubyのバージョンを使い分けることができ、柔軟な開発が可能になります。

補足情報

  • rbenv local と global の違い

    • rbenv global:システム全体のデフォルトのRubyバージョンを設定します。
    • rbenv local:特定のディレクトリ内でのRubyバージョンを設定します。そのディレクトリ内に.ruby-versionファイルが作成されます。
  • Bundlerのバージョン指定

    プロジェクトで必要なBundlerのバージョンをインストールすることで、依存関係の問題を回避できます。

トラブルシューティング

  • コマンドが見つからない場合

    rbenvrailsなどのコマンドが見つからない場合は、シェルの初期化ファイル(~/.bash_profile~/.zshrc)が正しく設定されているか確認し、ターミナルを再起動してください。

おわりに

rbenvを活用することで、Rubyのバージョン管理が簡単になります。これからのRails開発がスムーズに進むことを願っています。

6
3
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
6
3

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?