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GIACのCyberLive問題の配点を考える

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はじめに

GIACはセキュリティの様々なジャンルの資格試験の総称です。GIACには実技試験であるCyberLive問題が含まれている試験があります。CyberLive問題はGCFA、GPEN、GCIA、GSECなど多くの試験で全体の概ね1割程度の問題数で出題されます。
そしてこのCyberLive問題の配点は通常の選択式問題より高いことは公式サイトでも説明されています。

Do the CyberLive questions count the same as multiple choice questions?
CyberLive questions are typically weighted more than the multiple-choice items. Consequently, more time has been allocated towards these items.

抄訳
Cyber​​Live問題は、複数選択の質問と同じようにカウントされますか?
Cyber​​Live問題は、通常、複数選択問題よりも重視されます。そのため、これらの問題にはより多くの時間が割り当てられています。

しかしCyberLive問題の配点については公式に言及されていません。そこで模擬試験や本番の試験から推定してみようという試みです。

配点の推定方法

本番の試験では、選択式問題とCyberLive問題の正解数や正解率はわかりません。☆の数でおおよその正答数がわかるだけです。模擬試験の場合は各問題について正解かどうかを表示することが可能です。そのため模擬試験の結果を参考にすることにしました。なお、この方法ではCyberLive問題を全問正解している場合は推定不可能です。そして私の場合は大半の模擬試験で全問正解しているため、以下はCyberLive問題を全問正解していない数少ないサンプルを用いています。なお、模擬試験の正解数のカウントは正確ではない可能性が高く、以下の考察にはいくらかの誤りが含まれている可能性が高いです。

GCFAの配点

以下はGCFAを受験した人の記事です。
(私が受験した2019年時点ではまだCyberLiveが開始されていませんでした)

ここに模擬試験の結果について以下の記述があります。

First Practice Test: Scored 61/75 on MCQs and 1/7 on labs, resulting in a score of 49.
Second Practice Test: Scored 64/75 on MCQs and 6/7 on labs, resulting in a score of 86.

この方によれば、2回の模擬試験で選択式問題の正解数はほぼ同じだったのに、最終スコアは37ポイントも違いがあります。この差がCyberLive問題の正解数にあることは自明です。
そこで選択式問題とCyberLive問題の配点割合を推定してみます。実際には問題ごとに配点が異なる可能性はありますが、ここでは選択式問題、CyberLive問題はすべて同じ配点であると仮定します。
これは簡単な連立方程式を解くだけです。
61x+y=49
64x+6y=86
を解くと、x=0.689, y=6.986ほどになります。つまりCyberLive問題は選択式問題の10倍の配点があることになります。
ちなみにGCFAの場合はCyberLive問題は7問ですので、CyberLive問題をすべて正答できれば49点程度獲得でき、合格スコアの71%までわずか22ポイントに迫れます。選択式問題は0.7点なので、75問中32問正解できれば合格点を上回れます。なんと選択式問題は半分取れなくても合格できてしまいそうですね。

GSECの配点

以前に私が受けたGSECの模擬試験で何問正解していたかメモしていましたので、これも参考にしてみます。
GSECは全部で115問あり、うち95問が選択式問題、11問がCyberLive問題です。
私が受けた模擬試験は、
1回目:選択式問題で73問正解、CyberLive問題は全問正解しており、スコアは81%
2回目:選択式問題で70問正解、CyberLive問題で1問ミスし、スコアは77%
という結果でした。
この結果をChatGPTを使って色々と計算した結果、おそらくCyberLive問題は選択式問題の3倍程度の配点だろうという予想になりました。仮にCyberLive問題を全問正解できたなら、選択式問題は61問正解(およそ6割程度の正解率)で良い計算になります。

GXPNの配点

GXPNは60問あり、うち54問が選択式、6問がCyberLive問題でした。合格スコアは67%です。
私の模擬試験の結果は以下の通りです。
1回目:60% 選択式問題33問正解、CyberLive問題は5問正解(正確にカウントできていないため誤りがある可能性あり)
2回目:75% 選択式問題42問正解、CyberLive問題は全問正解

この結果を元に配点を推定すると、CyberLive問題の配点は選択式問題のおよそ3倍のようです。
CyberLive問題をすべて正解できる場合は、36問(67%)の正解が必要になるようです。GCFAやGSECと比べるとやはり難易度高めという感じでしょうか

まとめ

以上のように試験によって配点割合は大きく変わるようですが、いずれにせよ比較的解きやすいCyberLive問題を対策することが合格への近道になることは間違いありません。

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