はじめに

ジャーニーマン( @beajourneyman )と申します。システムインテグレーターでCOBOLプログラマ、SE、PMなどを経て、現在はコンテンツマーケティング(オウンドメディア/SNS)を担当しています。まだ運用を始めて半年に満たない駆け出しです。
こちらは DevRel Advent Calendar 2017 の20日目の記事です。

DevRel とは

Amazon、Google、Facebook、Evernote、GitHub…多数の企業が実践しているマーケティング手法がDevRel(Developer Relations)です。外部の開発者とのつながりを形成し、製品やサービスを知ってもらうこと、さらに彼らの声を聞くことでサービスの改善や機能追加に活かしていく活動になります。

MOONGIFT代表 : 中津川氏の説明より引用

コンテンツマーケティング とは

「コンテンツマーケティングとは、有益で説得力のあるコンテンツを制作・配信することによって、ターゲット・オーディエンスを引き寄せ、獲得し、エンゲージメントをつくり出すためのマーケティングおよびビジネス手法を指す。その目的は、収益につながる顧客の行動の促進である」と定義する。

出展 : ウェブ電通報

コンテンツをお届けしたいオーディエンスとミッション

筆者のミッションをご紹介します。システムインテグレーターのビジネス形態はBtoBです。エンタープライズ(企業)がお客様です。コンテンツをお届けしたいオーディエンスは、企業のIT担当者様になります。彼らは、多くのユーザーが使うシステムやITサービスを評価、選定、時には自らのチームで開発(インテグレーション)する立場にあるビジネスリーダーです。全てのビジネスがIT無くして成り立たない中、非常に難しい決断を迫られる役割ではないでしょうか? お客様のビジネス課題をITで解決するパートナーになるために、コンテンツをお届けして最初のきっかけを作ることが筆者のミッションです。ストレートな言葉で言えば、見込顧客の獲得(リードジェネレーション)になります。

コミュニケーション軸で見たコンテンツマーケティング

オウンドメディアとソーシャルメディアのプラットフォームとしてFacebookページを運用しています。そこで行われるコミュニケーションはどのようなものでしょうか? 端的に言えば、プッシュ型のインタラクション(相互のやりとり)の少ないコミュニケーションです。今では、多くの方が発信者になり、企業や個人を問わず、広義に捉えればSNSなども含め"メディア"を運営し、インターネット上にはありとあらゆる情報が溢れていてます。

皆さんはその中から情報を撰び取ることに苦労されてはいませんか? なぜ情報過多の今、オウンドメディアを運営するのでしょうか? そこには大きく2つの背景があります。

1つは、多くのインターネットユーザーがまとめや転載などの2次情報が流通するメディアやプラットフォームから離れているためです。検索エンジン大手が対策を強化し、検索結果が大きく変わったニュースは記憶に新しいと思います。自らが1次情報を発信するメディアを持たない企業は、いずれユーザーの検索の範囲外になる、「ネットで検索できないことはこの世に存在しないことに等しい」という背景があります。

もう1つは、関係性のある情報にしか耳を傾けないというユーザー行動の変化です。不正なサクラ投稿による大規模な評価水増しなどもあり、口コミサイトが隆盛を誇った時代はすでに過去になりつつあります。現在は、実際に会ったことがあるないに関わらず、人間性をある程度知っているインフルエンサーの情報が万の単位で瞬く間に拡散され自分が認知できる範囲の共通認識になったり、SNSで繋がっている知人の投稿が次のアクションの決め手になったりと、行動のきっかけが自分を含んだ関係性を中心に動く背景です。

最初に自分との「関係性」ありき

今起こっている変化を踏まえると、企業も自らの言葉でオーディエンス(将来のお客様候補)との関係性を踏まえたコミュニケーションを始めるタイミングではないかと考えています。ただ、物理的な体を持たない企業が一人一人の生身のお客様と関係性を気付くにはどうするべきなのでしょうか? 簡単に答えが出ない問いのようですが、ある程度確からしい方法がインターネットの世界には存在しています。メディアを持ち運営し自らの言葉で発信し続けるという方法です。Qiitaの読者の皆さんは、SNSやブログで誰かをフォローされていると想像します。実際に会ったことがなくてもフォローを通して日々の発信に目と耳を傾け、時には「分かる」「その通り」とリアクションをされていませんか? そう、企業も同じなのです。

「自分ゴト化」する

マーケティングの世界では自分と関係があると認知することを「自分ゴト化」すると表現します。何かのきっかけでインターネットの関係性が築かれ、発信を視聴している日々の中でより好きになったり、何か違うなと思い離れたりを繰り返しているのではないでしょうか? デジタルの世界も関係性の原則は、フェイストゥフェイスのアナログな世界と変わりません。企業としての人格を意識し、コンテンツを発信し続ける、それが関係性を維持しより深く理解していただくためのベースになります。最初のステップは、何となく知っている状態です。より深い関係性を築くための次のステップが「コンテンツを磨く」ことです。オーディエンスに深く届く(マーケティングでは「刺さる」と言います)コンテンツは、理解を深め、ファンを育成することに繋がります。

DevRel = 開発者との関係性 とは

これまでコンテンツマーケティングにおける関係性について話を進めてきました。では、DevRelの活動はどんなコンテキストなのでしょうか? 冒頭に説明文を引用させていただきましたが、ひとことで言えば、お客様=開発者となります。今や当たり前になったクラウドコンピューティングの世界では、サービスの受け手であるお客様は「開発者」です。AmazonやGoogleが提供するのは、プラットフォーム、それを利用し、ビジネスプレイヤーたちがサービスを提供します。お客様が開発者になると、構築すべき関係性は変わるでしょうか? 何人かのDevRelの方とお会いした筆者の結論は"変わらない"です。変わるのは言葉やツールだけです。

コンテンツマーケターが何故DevRelを追いかけるのか

前段を読み進めていただいたお察しの良い読者の方には特に理由の説明はいらないと思います。持論ですが、エンジニアリングに対するリスペクトと理解を意識して読み解けば、コミュニケーション、自分ゴト化、ファンと、驚くほどコンテキストは一致している、これが実感です。DevRelへの理解を深めることは、マーケティングへの理解を深めることに繋がる、言えます。カスタマーエクスペリエンスとデベロッパーエクスペリエンスは同じレイヤーです。前者で言えば、ディズニーリゾートのおもてなし、取扱説明書を読まなくても使いこなせる電化製品、簡単に検索できていつでも欲しい情報にアクセス出来るサイトなどであり、後者で言えば、分かり易いリファレンスや直ぐに試せるサンプルコードになり、前述の「コンテンツを磨く」に呼応するのは「サービスを磨く」もしくは「プロダクトを磨く」と言えるでしょう。受け手の立場で提供されているか否か、その重要な視点を、異なるメソッドを通して深められるからなのです。

最後に

ご興味を持っていただけましたら、Meetupにお越しください。この記事と比較にならないほどのインプットと気付きを得られると思います。こちらのグループ DevRel Meetupにご参加いただくと、アップデートが受け取れます。
毎月テーマを設けて、Meetupが開催されていますので、そちらでお会いできることを楽しみにしています。

ご質問、ご意見お待ちしています。読みにくいところも多かったかと思いますが、最後まで読んでいただきありがとうございます。

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