ジャーニーマン( @beajourneyman )です。長いの"ジャニ"と呼ばれています。
こちらは Amazon Connect Advent Calendar 2024 の20日目の記事です。
このアドベントカレンダーはクラスメソッド、ギークフィード、クラウドビルダーズ、ネットプロテクションズ、AWSJの有志が募ってチャレンジする企画となっています。
日付が空いていたのでお邪魔しましたが上記の通りですので、他社が入れない場合は離脱いたします。押しかけておいてお手数ですが、コメントで教えていただけますと幸いです。
今回は「060」番号の携帯電話利用開始に関して2024年12月中に解放されるスケジュールを受けて、今後の Amazon Connect での対応についてメモを残していく趣旨で執筆します。電話番号にまつわる知見はAWSの中でもユニークな位置付けなので、今回も言及したいと思います。これまでの記事は以下の通りです。
「060」番号の解放について
現在の「090」「080」「070」番号の枯渇により、「060」で始まる番号の解放が予定されています。記事内の"2日"は2024/10/02(水)となります。
スマートフォンの普及などを背景に、先月末の時点で割り当てられる残りの番号は、「070」から始まる530万件となっていて、電話番号の不足が懸念されています。このため総務省は「060」で始まる番号の開放に向けて2日、「情報通信行政・郵政行政審議会」に諮問するとともに、一般からの意見の募集を始めることになりました。
情報通信行政・郵政行政審議会 諮問資料
https://www.soumu.go.jp/main_content/000970568.pdf
「060」番号への Amazon Connect への発信について
上記記事の通り、日本の携帯電話番号は、巻頭の記事「Amazon Connect 日本の携帯電話発信制限解除」の通り上限緩和申請を行い発進可能とする手続きがあります。
AWSサポートに今後の対応予定を確認しても、他サービス同様「公開情報以外の将来の計画やロードマップに関するご案内はなし」ですので現時点でお知らせできるコトはありません(実際にAWSサポートに確認済)。
個人的な予想ですが、以下2パターンを想定しております。
- 「090」「080」「070」発信上限緩和済の場合は「060」番号への発信も自動で解除される
- 「090」「080」「070」発信上限緩和済かは関係なく、「060」番号への発信の上限緩和申請を行う
今後想定されるスケジュール感
過去に同様の事象があったとすればPHS番号として使われていた「070」番号の携帯電話番号への開放です。その際は、2011年前半に方針が出て、実際に一般利用開始となったのは2013年後半だったようです。実に2年以上を要しています。ひとつ参考になるスケジュール感かと思います。
上記を踏まえると「060」の一般利用開始については、2025年中ではなく早くて2026年ではないかと考えています。
今後のアップデートがあると思いますので、自分自身キャッチアップしておきたい情報として気付き次第追記していきたいと思います。
2024/12/21(土)追記
早速、12/20(金)付けで総務省・携帯電話事業者からニュースリリースがありました。想定通りのスケジュール感でした。
総務省は、音声伝送携帯電話番号の枯渇に対応するため、本日、新たに060から始まる11桁の番号を携帯電話事業者に指定可能とする内容の電気通信番号計画の変更を行いました。今後、関連する電気通信事業者における対応が完了した後、060から始まる音声伝送携帯電話番号が、令和8年7月以降順次利用可能になります。
株式会社NTTドコモ、KDDI株式会社、沖縄セルラー電話株式会社、ソフトバンク株式会社、楽天モバイル株式会社は、2024年12月20日に総務省が発表した「音声伝送携帯電話番号への060番号の追加」(該当項目へジャンプします注)のとおり、新たに060番号が携帯電話番号事業者に指定可能となる電気通信番号計画の変更を受け、060から始まる携帯電話番号の利用を2026年7月以降に順次開始できるように対応していきます。
電話関連の仕組みを担当しているので、その1年前2025年中には「060」番号でテストをしておきたいところです。
以上です。