ジャーニーマン( @beajourneyman )です。
4年強寝かしていたQiitaを再始動しました。再始動1本目は「AWS Dev Day 2023 Tokyo」のゼネラルセッション、2本目は同ブレイクアウトセッション・クロージングセッションについてまとめました。
今回は AWS Summit Tokyo 2023 と AWS Dev Day 2023 Tokyo で「AWS GameDay」に参加した経験から、経験1年未満の初心者だからこそ、オススメしたいポイントをまとめます。
GameDay とは
AWS GameDay は、ある課題に対して AWS サービスで解決するための対応力や実装スキルを試せる実践形式の人気ワークショップです。 3 – 4 名でチームを結成し、待ち受けるさまざまなトラブルやクエストをクリアしながら最終ミッション達成を目指します。
GameDay 初参加を決めた2つのきっかけ
AWS初心者ですが、GameDay に飛び込んでみました。AWS Summit 2023が初回でした。強く背中を押してくれたのはAWS HERO Shingoさんのre:Inventに参加する方に贈るブログです。全部で68項目あるうちの53番目が以下です。
[53]GameDayは参加しろ:チケット代の半分以上はこれだと思え、テメーのできなさに心の底から打ちひしがれろ。それでもがむしゃらにあがけ。お前は打ちひしがれるかもしれないが実は結構スコアは出る。そう、そもそも求められるレベルが高くて難しいのだ。明日のお前の成長はここから始まる。
もうひとつ背中を押してくれた報せがあります。ゆかりのある若手エンジニアが AWS Summit 1日目の AWS Jam に参加して2位入賞したと聞いたからです。GameDay参加前日の懇親会の時に、知り合いのスタートアップCTOから伺いました。同じチームで戦っていたそうです。
実質AWS経験半年で歯が立たないであろうコトは容易に想像がつきましたが「いい年をこいて恥をかきたくない」が理由だとしたら情けないというかつまらないな、そう思いました。そして、初心者なのに学ぶコトから逃げていては成長はないとも思いました。
初回参加は突然に
初回は、AWS Summit 自体に参加できるか直前まで確定しなかったので、既に定員が満席でした。結果、待機列に並んで最後のひとりで滑り込んだ形でした。ひとつ前の順番の方がクラスメソッドさんの AWS Top Engineer の方で、プロ野球の試合に素人が参戦している状態なのだなと自分自身の無鉄砲さに呆れたのを覚えています。待機列に並んでいる時に、何度かスタッフの方が人数を数えに来て、力不足なのに待機列に並び向き合えた自分と「待機列が自分のひとつ前で切れてしまえ」と思う逃げたい自分が入れ替わり立ち替わり現れていました。
開始時間間際になって、スタッフの方が「ご参加いただけますので会場にお入りください」と言った趣旨の声をかけてくれました。参加確定の瞬間「出番がきちゃったか」と、一気に不安が吹き出しました。
初参加の結果
- 「テメーのできなさに心の底から打ちひしがれろ。」
- 「それでもがむしゃらにあがけ。」
この言葉がずっと自分を鼓舞してくれました。4名の野良チームの自己紹介から始まり、呼称を決めて、対応するクエストをひとりずつ選びました。ファシリテーションは自分がしました。AWSの能力はないので、PM経験だけは長い自分だからできるコトで貢献しようと思ったからです。
クエストは、普段触らないサービスにすると決めていました(なまじ知っている内容で苦しまずに出来ては意味が半減するため)。詳細は口外できないので触れませんが、触りだけお伝えすると全く知見のないゴリゴリのML系でした。スタートから躓いて、太刀打ちできず、PCをタイプする手が小刻みに震えていました。まず、チームメンバーに聞きましたが全員知見がありませんでした。クエスト文の頭から知らない単語だらけだったので、検索しまくりました。調べても調べても1つ進むと躓くを繰り返していました。サポートSAさんの力を借りて、それこそ、がむしゃらにあがきました…。ここ数年で最も集中して取り組んだと思います。いわゆる"脳汁"が出る状態でした。
制限時間1時間弱を残して担当分がクリアできました。
チームはベテランのAさん、数年経験のBさん、同じくらいの初心者のCさんのチームで、結果は16チーム中5位でした。1クエストクリアできなかったのが結果に響きました。
「テメーのできなさに心の底から打ちひしがれろ。」まさにその通りでした。
AWS Dev Day 2023 Tokyo では AWS GameDay Solo.version が登場!
初参加から約2ヶ月、あの"脳汁"体験に再び身を投じる日が来ました。今度はSolo.ver、ひとりです。新たな試練が与えられました。初日のゼネラルセッションが終わり、会場内で販売された弁当を食べたら、直行しました。受付番号は7番目だったと記憶しています。
ゲーム感覚で楽しめるクエストクリア型ワークショップ 「AWS GameDay」。 AWS Dev Day では一人でも参加でき、空き時間にミッションをクリアできるおひとり様向けの「AWS GameDay Solo version」を開催します。
2度目の挑戦と結果
今回はひとりで6クエストです。その中でも、また全く知見のない画像系のサービスのクエストを選びました。まずは AWS CLI をセットアップして、問題の趣旨を見読み違えてどんどんマイナスポイントが貯まったり、間違ったAPIを叩いたり、正しいサービスに辿り着いても、コードのデバックが1ステップクリアしてはCloudWatchでログを見て潰す繰り返しでした。結果、6時間戦って1クエストだけクリアしました。22人中18位でした。
またも「テメーのできなさに心の底から打ちひしがれろ。」まさにその通りでした。
ふりかえりと今
単純に知的興奮に溢れています。少しでもエンジニアリングに関わったコトがある方なら分かるのではないでしょうか。そして、「それでもがむしゃらにあがけ。」の通り、1分1秒を大事にし集中する瞬間があります。まず、これだけで十分に参加する価値があると思います。
そして、AWSとがっぷり四つで向き合う体験は、意識を変えるには十分な濃度と密度があります。今、自分は、自社の取り組みで、個人個人でAWSの研鑽を積む社内コミュニティに参加しています。最後にもう一言、AWS HERO Shingoさんのエールを引用します。
「明日のお前の成長はここから始まる。」
以上です。