ジャーニーマン( @beajourneyman )です。
4年強寝かしていたQiitaを再始動します。
再始動に際して少しだけ自己紹介を書きます(短めに)。IT業界に入ってCOBOLプログラマ、SE、PMなどを経て、コンテンツマーケティング(オウンドメディア)・PR(SNS運用)を経て、AWS上で稼働しているシステムのPM兼SEに復帰しました。マーケ・PR時代はコミュニティメンバーと執筆もしていました(Amazonn著者ページ)。昨年10月から担当になり、9ヶ月のAWS初心者です。(本稿でのPMはプロジェクトマネージャです)
「AWS Dev Day 2023 Tokyo」のいくつかのセッションをピックアップして個人メモを残します。ご参加されなかった方も2023/08/31(木)までオンデマンド配信中なので是非ご覧ください。
Day 1 ゼネラルセッション(基調講演)
『質とスピード』特別編 〜 現代のソフトウェア開発にキャッチアップしていくヒント〜 和田さん
テスト駆動開発の第一人者、和田さん(@t_wada)のセッションのメモと簡単な感想を書きます。
- スピード(開発速度)と品質はトレードオフではない。
- スピードと質とトレードオフなのは「教育」「成長」。ただ、その先に待っているのは「組織の死」。
- 「技術」が「文化や風土」に(良い)影響を与える。
- システムのタイプ(SoEやSoR、ドメインなども含むのかな)にパフォーマンスに相関はない。相関があったのは「テスト容易性」と「デプロイ容易性」が高いとパフォーマンスが良い。品質改善のサイクルが早いかどうかにつながる。
- 日本は判断を外部に委ねるコトが多い。結果としての「事例主義」で突破する。
- ソフトウェア開発の上流から下流まですべてに関わる。そのサイクルの経験数が王道。しかし、難しい。
自分は普段コードは書きません。PjMです。現場で常に頭の片隅において判断しないといけないと思いました。担当しているシステムには、ベストプラクティスの視座でみると改善すべき点があります。ひとつひとつ評価して、改善を進めたいと思いました。素晴らしいセッション、ありがとうございます。
スライドが公開されていますのでご紹介します。講演スライドの123頁中、実に54頁以降がQ&Aに対する詳細な回答と解説という驚異的なスライドです。
Day2 ゼネラルセッション(基調講演)
前半:Be Confident. To make your Engineering Life Better.- 開発者としての「居場所」を考える
グローバルのコミュニティマネージャ、クリスさん(AWS柄のワンピースで登場!)とアンバサダーでBTCの熊谷さんのセッションでした。
- エンジニアはしっかり寝て😴外に出よう!!
- コミュニティはあなたのメンターになる。
- JAWSUG(Japan AWS User Group) は世界一♪
- 上司の理解はやっぱり大事。
- 出る杭を増やそう!!
素晴らしいセッションでした。キャリアの波がある中で、AWSと出会い、JAWSUGと出会い、アンバサダーに就任されたストーリーには、感銘を受けました。また、クリスさんから「JAWSUGは世界最高!」をいただいたのも印象深かったです。セッション全編を通してエンジニア(デベロッパー)を応援する姿勢が貫けれていたと感じました。
後半:大規模言語モデル (LLM) の民主化: 便利な API の一歩先、その深淵の入り口を覗いてみよう
LayerXの松本さん、サイバーエージェントの石上さん、AWSのダグさんのセッションです。
テーマに沿ってサイバーエージェントさんで取り組まれた日本語LLM公開の紹介がありました。
サイバーエージェント、最大68億パラメータの日本語LLM(大規模言語モデル)を一般公開 ―オープンなデータで学習した商用利用可能なモデルを提供―
登壇されたお3方から、現在の取り組みと現状のLLMのふりかえりがありました。後半は、AWS針原さんが加わり、LayerX松本さん、サイバーエージェント石上さん、AWSダグさんになりました。
- 機械が概念を持つようになったのがLLMの衝撃だった。
- ローカルLLMのOpenCALMもどうぞ。
- CodeWhispererは開発者の労力を減らす。
ダグさんが現地入りできなかったのでAWS久保さんが代打でパネルディスカッションに参加されていました。最近取り組まれたトライのブログです。
キャリアからLLMと振り幅の大きい、ゼネラルセッションでした。
カンファレンス情報
実際の会場の雰囲気やランチ、テットワーク周りも簡単にお伝えします。
会場について
今回は道玄坂上まで登りきった先にあるベルサール渋谷ガーデンでした。電車を降りてからだと15分くらいでしょうか。良い運動になりました。会場はメインの地下1Fと1Fでした。広さ的には、溜池山王駅直結の赤坂インターシティカンファレンスくらいでした。メイン会場に降りると Deep Racer の大きなオブジェが飾られていました。ゼネラルセッション会場、ブレイクアウトセッション会場いくつか、スポンサーブースと併設でフリーデスクスペース(一部電源あり)でした。コンパクトなAWS Summitと言うと分かりやすでしょうか。
ランチについて
チケットに含まれるランチはありませんでした。会場内で弁当の販売をしていました。弁当の種類は数種類ありました。価格は500円でした。お〜いお茶のパック100円も同時に発売していました。無料のDevDayミネラルウォーターがあるのでそちらで良い方は、お茶を買う必要はないです。
ネットワークについて
今回はWiFiはありませんでした。GameDay参加など一部のイベントのみで提供されていました。AWS Summit の時のように、WiFi提供ありの認定者ラウンジもありませんでした。
パーティーについて
セッションが終わるとスポンサーブースエリアにケータリングが並びネットワーキングパーティがあります。せっかくなので参加して、登壇者や AWS SA の方と繋がったり、気になることを質問すると良いと思います。みなさん、AWSという共通言語で集まっているので、聞いているだけでも十分楽しめるのではないでしょうか。
簡単にゼネラルセッションをご紹介しました。少しは雰囲気が伝わったでしょうか。
今回は以上です。