1. はじめに
私が便利と感じたパフォーマンス・ビューを備忘のため記載します。
必要に応じて追記します。
2. V$STATISTICS_LEVEL
Oracle Databaseのstatistics_level初期化パラメータは、データベースやOSの稼働統計の収集レベルを指定します。
収集レベルには、basic, typical, allの3種類があり、デフォルト値はtypicalです。
収集レベルをbasicに設定すると稼働統計のほとんどが収集されなくなり、allに設定すると収集可能な稼働統計を全て収集します。
収集レベルtypicalはbasicとallの間になります。
statistics_level初期化パラメータをbasic, typical, allそれぞれに設定した場合に取得される統計と、それらの統計がどこに取られるかを調べる時に、V$STATISTICS_LEVEL動的パフォーマンス・ビューを確認します。
Oracle 19cマニュアル
STATISTICS_LEVEL
V$STATISTICS_LEVEL
Oracle 23cマニュアル
STATISTICS_LEVEL
V$STATISTICS_LEVEL
3. V$SQL_HINT
SQLに付与するヒント句の一覧です。
本ビューに表示される列がSQLで使用できるヒント句の全てではありませんが、参考になると思います。
V$SQL_HINT自体はマニュアルに記載がないので、SQL言語リファレンスからヒント句に関するマニュアル記載先のリンクを残しておきます。
Oracle 19cマニュアル
ヒント
Oracle 23cマニュアル
ヒント
4. V$FIXED_VIEW_DEFINITION
全ての固定ビュー(動的パフォーマンス・ビュー)の名称と、その定義を参照できます。
固定表(x$表)への参照などを確認するのに重宝します。
Oracle 19cマニュアル
V$FIXED_VIEW_DEFINITION
Oracle 23cマニュアル
V$FIXED_VIEW_DEFINITION
5. 初期化パラメータ関連
パラメーター関連のビューも色々重宝します。
# | ビュー名 | 説明 |
---|---|---|
1 | v$parameter | 現セッションのパラメータ値を確認できます。1パラメータ1行で表示されます。 |
2 | v$parameter2 | 現セッションのパラメータ値を確認できます。設定値をカンマ区切りの文字列で設定するパラメータ(control_files等)は、設定値の数だけ行が分かれます。 |
3 | v$spparameter | SPファイルの定義を確認できます。where value is not null として、SPファイルに記載されているパラメータ一覧を参照することが多いです。 |
4 | v$system_parameter | インスタンスで現在有効になっている初期化パラメータの情報を参照します。1パラメータ1行で表示されます。 |
5 | v$system_parameter2 | インスタンスで現在有効になっている初期化パラメータの情報を参照します。設定値をカンマ区切りの文字列で設定するパラメータ(control_files等)は、設定値の数だけ行が分かれます。 |
6 | v$parameter_valid_values | 各パラメータの取り得る値(リスト)がある場合、本ビューで参照できます。 |
7 | v$obsolete_parameter | 廃止になったパラメータに関する情報を確認できます。 |
8 | v$nls_parameter | NLSパラメータの現設定値を確認します。 |