文系卒未経験エンジニアとしてとある会社に新卒で入社し、先日新人研修が終了しました。
色々と思うところがあったので、備忘録がわりにつらつらと書いていきたいと思います。
- 未経験からエンジニアとしての就職が決まった方
- 文系卒だけどどんな感じの研修が行われるのか気になる方
- 初心を思い出したい方
- 理解力低くて何考えてるかわからない部下をお持ちの方
などに読んでいただければ幸いです。
まず簡単に研修の概要についてお伝えします。
・ 最初の1ヶ月間半はサーバー側の研修
・ 次の1ヶ月はアプリ研修
・ 同期はほぼおらず、他の同期は文系卒ながらも自分で前から勉強していたレベル
私は未経験かつ、内定者課題のウェブアプリもギリギリになって追い込んだというごみかすな状態から始めました。入社2ヶ月前に焦ってようやくプログラミングに手をつけたレベルです。
(こんなモチベ低いのになんでエンジニアになったのか等はまた別の記事でおいおい書いていこうと思います)
全体を通しての率直な感想
- めっちゃしんどい
- 自尊心が打ち砕かれる
- 教えてもらってもわからない
早速ネガティブな始まりになってしまいました。1つずつ説明していきます。
めっちゃしんどい
大きい会社ではないせいか、研修といっても基礎からみっちりやってもらえるようなものではなく、課題を出されてそれをこなすというようなものでした。
内定者課題もあったので、文法などは当然理解できている前提で進んでいきます。
さらに周りの先輩たちはみんな情報系や理系出身な上、研修制度があまり整っていない時代を生き抜いた猛者たちばかりです。
先輩たちは自分がどのレベルで躓いているのかを想像できない様子でした。
そんなつよつよなメンバーに囲まれてしまった自分はまともに質問すらもできず、「何がわからないのかわからない」期間へと突入します。
最初は歓迎してくれていた先輩たちも、次第に「こいつ無能やんけ」という目で見てくるという被害妄想に苦しむ日々です。
こんなことを言いましたが、会社の人は引くぐらいいい人です。わからないことを聞けばめちゃくちゃ教えてくれます。ほんといい人です。悪いのは全部ごみかすな自分です。
自尊心が打ち砕かれる
自分で言うのもなんですが、今までの人生は「何事もそんなに努力しなくてもそこそこできる」ことが多かった気がします。
それだけで慢心してしまったんでしょうね、勉強好きな人が向いていると言われるプログラミングならなんとかなるだろうと甘く見ていました。
現実はもちろん優しくなく、研修では自尊心という自尊心をボッキボキに折られました。
まず研修課題を進めようにも課題文の意味がわからない。わからない単語をググっても説明文がわからない。そうこうしているうちに優秀な同期はどんどん先に進んでいく。焦る。もう一回調べて理解しようとしても焦っているから文字が目を滑る。焦る。 せめて自分の時間は勉強しようと、帰宅後や休みの日も勉強してみるが、いざ会社に行くとレベルが違いすぎて何も役に立たない。余計焦る。同期が先に進んでいく。もう嫌だ…
研修期間中ずっとこんな感じで、同期の動きを気にしてしまい、本当にやるべきことを疎かにしていました。
「周りなんて気にせずじっくり理解いくまで自分のペースでやればいいじゃん」というのはもっともです。自分でもそれは痛いほどわかっていたのですが、隣から聞こえてくる凄まじいタイピングの音やどんどん増えていくslackの分報を前にするとどうしてもそんなこと言ってられなくなるんですよね。
教えてもらってもわからない
とはいえ同期はとても優秀です。優秀なだけでなくめちゃくちゃ優しいのです。
私が行き詰まっていると察して声をかけてくれて、わかりやすく教えてくれました。こんなにもいい同期に恵まれて本当に私は幸せだったと思います。
ですがここでうまくいかないのがごみかすの運命(さだめ)。
同期に教えてもらうと、今まで考えていたペースの4倍くらいのペースで事が進んでいきます。
そんなペースに理解は追いつかず、臆病な自尊心が「それってどういうこと?」と逐一聞くことを許さず、とりあえず形になればいいや〜感覚で一刻も早く課題の完成を待つ人間に成り下がってしまいました。
今までの勉強ではそんなに躓いたことないのになんでこんなに理解できないんだろう?私ってエンジニア向いてないんだなと思いながら、自分のキャリアも迷走していくのを感じました。
研修を終えて
研修が終わり、ずっと同じペースで課題に取り組んでいた同期とは配属が別になりました。
あんなに教えてくれていた同期と別れてどうなるかと思いましたが、なんやかんや今の方が心が楽な気がします。
研修が終わってから案件に入るまでの間に追加課題を出してもらったのですが、一人で取り組むと思いの外集中できます。周りのペースを気にしなくていいので、気になることはじっくりと調べられるし、slackの分報も思い通りに書けます。
まだ課題は完成していませんが、研修期間より多くのことを腹落ちしながら理解できている感覚があります。
初心者にとって大事なことは
「周りを気にせずじっくり進める」
これに尽きると思います。特に私みたいに臆病な人間は尚更。
先輩に聞ければ聞くのが一番ですが、なかなか初心者にとってはそれすらハードルが高いと思います。
まずは自分としっかり向き合い、集中して「ゾーンに入る感覚」を掴みたいところですね。
そうするとだんだんプログラミングの魅力というものがわかってきて、先輩に聞くだったり自分で学習を深めるといった次のステップへ進むことができるのではないかと思います。
もしどうしても周りが気になって集中できない場合、1人になれる時に今やってるトピックを心ゆくまで調べてみるといいかもしれません。半歩遅れでも理解できれば上々です。
これからについて
とにかく反省点だらけでしたが、ほんの少しだけコツが掴めました。それは、
-
わからないことがあったら「その道の博士になる」ぐらいの勢いで調べまくる
→なあなあで記事を読み飛ばして使えない知識ばかりになっていくのを防げます、 -
わからない説明があったら品詞分解する
→中学とかの古文で品詞分解やったの覚えてますか?あれです。文節の中でわからない単語があったら逐次調べるようにすると、どこで理解できないのかがわかるようになるかと思います
→焦っているとわかった気になって記事を読み飛ばしてしまうこともあるのですが、そうした事態を防ぐことにも繋がります。
これらを踏まえ、1日でも早く強いエンジニアになれるよう精進していきたいです。 もしここまで読んでくださった方がいらっしゃったらありがとうございます。一緒に頑張りましょうね。