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長文要約API(朝日新聞社)を浦島太郎で試してみたら浦島太郎が家に帰らなかった件について

Last updated at Posted at 2021-04-10

はじまりはじまり

朝日新聞社から長文を要約するAPIが無償公開されていましたので、試してみました。

↑上のURLから登録すると1日20回のリクエストまで無料で使えるそう。
メールアドレスを登録して、認証すれば簡単にAPIキーを取得できました。

浦島太郎を要約する

長い文章から、各文を圧縮したり、指定文字数ごとに区切って要約したり、重要な文を抽出したりするAPIです。

長文要約生成APIには上記のように記載があったのですが、長い文章を思いつかなかったので 童話「浦島太郎」 を要約してみました。
用途が違ったらすみません。

元となる浦島太郎の文章は↓のサイトから借用しました。
著作権とか問題でしたら、この記事は即座に削除します。(一応、運営者に連絡します。)

実際にやってみた

浦島太郎の文章は長いので、記事の最後に記載します。
使い方は公式サイトをご覧ください。
基本的なAPIを飛ばす方法と変わりはありませんでした。

import json
import requests

text = '浦島太郎の話'

key = 'XXXXXXXX'
endpoint = "https://clapi.asahi.com/abstract"
data = json.dumps({"text": text,
                 "length": 600,
                 "auto_paragraph": True})

headers = {"accept": "application/json",
           "Content-Type": "application/json",
           "x-api-key": key}

response = requests.post(endpoint, data, headers=headers)

if response.status_code == 200:
    result = response.json()["result"]
    print(result)
else:
    print(response)

lengthは

何文字ずつ区切って要約するか指定します。この値が長いほど要約は短くなります。

とあったので、三段楽構成と考えて、600文字ずつ要約してもらいました。(textの中身は1999文字)

 結果は

['「おやおや、かわそうに、逃がしておやりよ」「いやだよ」。',
 'ある村に心のやさしい浦島太郎という若者がいました。カメにカメを助けてくださってありがとうございます。',
 'この3年月が過ぎて、乙姫さまに言いました。「家族も友だちもみんな死んでしまったのか・・・ああ、確か浦島という人なら700年前に海へ出たきり。帰らないそうですよ」']

「ああ、確か浦島という人なら700年前に海へ出たきり。帰らないそうですよ」

帰らない人として要約されていました。
このAPIは物語には向いてなさそうな予感はしていましたが、想像よりいい感じにようやくされていてびっくりしました。

おしまい

ちなみにlengthの値を変えると

['「おやおや、かわいそうに、逃がしておやりよ」「いやだよ。おらたちの勝手だろ」。ある村に心のやさしい若者がいました。「おや?誰が呼んでいるの?」「竜宮?さあ、どこにある?」「海の底へなんか。行けるのかい?」。カメが頭を出して言います。',
 '本日発行の「asahi+C(朝日プラス・シー)」33号は、乙姫さまに言われるまま竜宮で過ごすうちに「もう一日、いてください」と語る。「おや?わずか三年で、ずいぶんと様子が変わったな」。釣りをしていた浦島さんは、海に出たきりで、帰らないそうです

本日発行の「asahi+C(朝日プラス・シー)」33号 」と謎の単語が現れてきました。
リクエストで投げた文章だけが表示されるわけではないんですね。
asahi+C(朝日プラス・シー)の宣伝もうまい具合に入っていました。

本日のリクエスト回数は終わってしまったので、明日は他の童話で試してみようかと思います。

textの中身

text = "むかしむかし、ある村に、心のやさしい浦島太郎という若者がいました。浦島さんが海辺を通りかかると、" \
       "子どもたちが大きなカメを捕まえていました。そばによって見てみると、子どもたちがみんなでカメをいじめています。「おやおや、かわいそうに、逃がしておやりよ」" \
       "「いやだよ。おらたちが、やっと捕まえたんだもの。どうしようと、おらたちの勝手だろ」見るとカメは涙をハラハラとこぼしながら、浦島さんを見つめています。" \
       "浦島さんはお金を取り出すと、子どもたちに差し出して言いました。「それでは、このお金をあげるから、おじさんにカメを売っておくれ」「うん、それならいいよ」" \
       "こうして浦島さんは、子どもたちからカメを受け取ると、「大丈夫かい?もう、捕まるんじゃないよ」と、カメをそっと、海の中へ逃がしてやりました。" \
       "さて、それから二、三日たったある日の事、浦島さんが海に出かけて魚を釣っていると、「・・・浦島さん、・・・浦島さん」と、誰かが呼ぶ声がします。" \
       "「おや?誰が呼んでいるのだろう?」「わたしですよ」すると海の上に、カメが頭を出して言いました。" \
       "「このあいだは助けていただいて、ありがとうございました」「ああ、あの時のカメさん」「はい、おかげで命が助かりました。ところで浦島さんは、竜宮へ行った事がありますか?」" \
       "「竜宮?さあ?竜宮って、どこにあるんだい?」「海の底です」「えっ?海の底へなんか、行けるのかい?」「はい。わたしがお連れしましょう。さあ、背中へ乗ってください」カメは浦島さんを背中に乗せて、海の中をずんずんともぐっていきました。" \
       "「わあ、きれいだな」やがて立派なご殿へ着きました。" \
       "「着きましたよ。このご殿が竜宮です。さあ、こちらへ」カメに案内されるまま進んでいくと、この竜宮の主人の美しい乙姫(おとひめ)さまが、色とりどりの魚たちと一緒に浦島さんを出迎えてくれました。" \
       "「ようこそ、浦島さん。わたしは、この竜宮の主人の乙姫です。このあいだはカメを助けてくださって、ありがとうございます。お礼に、竜宮をご案内します。どうぞ、ゆっくりしていってくださいね」" \
       "浦島さんは、竜宮の広間ヘ案内されました。ここはまるで、天国のようです。そして、「もう一日、いてください。もう一日、いてください」と、乙姫さまに言われるまま竜宮で過ごすうちに、三年の月日がたってしまいました。ある時、浦島さんは、はっと思い出しました。(家族や友だちは、どうしているだろう?)そこで浦島さんは、乙姫さまに言いました。" \
       "「乙姫さま、今までありがとうございます。ですが、もうそろそろ家へ帰らせていただきます」「帰られるのですか?よろしければ、このままここで暮しては」「いいえ、わたしの帰りを待つ者もおりますので」すると乙姫さまは、さびしそうに言いました。" \
       "「・・・そうですか。それはおなごりおしいです。では、おみやげに玉手箱を差し上げましょう」「玉手箱?」「はい。この中には、浦島さんが竜宮で過ごされた『時』が入っております。" \
       "これを開けずに持っている限り、浦島さんは年を取りません。ずーっと、今の若い姿のままでいられます。ですが一度開けてしまうと、今までの『時』が戻ってしまいますので、決して開けてはなりませんよ」" \
       "「はい、わかりました。ありがとうございます」乙姫さまと別れた浦島さんは、またカメに送られて地上へ帰りました。地上にもどった浦島さんは、まわりを見回してびっくり。" \
       "「おや?わずか三年で、ずいぶんと様子が変わったな」確かにここは浦島さんが釣りをしていた場所ですが、何だか様子が違います。" \
       "浦島さんの家はどこにも見あたりませんし、出会う人も知らない人ばかりです。「わたしの家は、どうなったのだろう?みんなはどこかへ、引っ越したのだろうか?" \
       "・・・あの、すみません。浦島の家を知りませんか?」浦島さんが一人の老人に尋ねてみると、老人は少し首をかしげて言いました。「浦島?・・・ああ、確か浦島という人なら七百年ほど前に海へ出たきりで、帰らないそうですよ」" \
       "「えっ!?」老人の話しを聞いて、浦島さんはびっくり。竜宮の三年は、この世の七百年にあたるのでしょうか?" \
       "「家族も友だちも、みんな死んでしまったのか・・・」がっくりと肩を落とした浦島さんは、ふと、持っていた玉手箱を見つめました。" \
       "「そう言えば、乙姫さまは言っていたな。この玉手箱を開けると、『時』が戻ってしまうと。・・・もしかしてこれを開けると、自分が暮らしていた時に戻るのでは」" \
       "そう思った浦島さんは、開けてはいけないと言われていた玉手箱を開けてしまいました。" \
       "すると中から、まっ白のけむりが出てきました。「おおっ、これは」けむりの中に、竜宮や美しい乙姫さまの姿がうつりました。" \
       "でも玉手箱から出てきたけむりは次第に薄れていき、その場に残ったのは髪の毛もひげもまっ白の、ヨポヨポのおじいさんになった浦島さんだったのです。"

ありがとうございました。

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