この記事で学べること
tableauで日本地図を作成し、都道府県内ごとに割合を可視化する方法を紹介します。できることのイメージは以下の通りです。
例えば、「性別:男性」×「家族形態:一人暮らし」の属性をもつ人が各都道府県内で何%いるのか知りたいとき、それが日本地図上で可視化できるようになります。このようにその属性を持つ人が都道府県内ごとに何%くらいいるのかがわかります。また、これを応用することで都道府県内での売上割合や市場シェアなども可視化することが可能です。
想定読者
・talbeauの基本操作を理解している人
・tableauのLOD計算について理解している人(以下、LOD計算のわかりやすい記事です。)
・都道府県内ごとの人口・売上・市場シェアなどを可視化したい人
使用したデータについて
chatgptに日本人のデモグラデータを作成してもらい、それで実施しました。カラム構成は「id/性別/都道府県/職業/年収/学歴/家族構成」です。レコード数は2,000です。
※ダミーデータなので実態には即しておりません。
手順
1.データをtableau workbookに読み込む
2.[都道府県]の型を「都道府県/州」に変更
3.[都道府県]を画面中央にドラッグ&ドロップ
4.マークの種類を「マップ」に変更することで塗りつぶしにする
5.計算フィールドの作成
{INCLUDE [都道府県]:COUNT([Id])}/{FIXED [都道府県]:COUNT([Id])}
【計算フィールドの説明】
・分子:
{INCLUDE [都道府県]:COUNT([Id])}
VizLODの影響を受ける状態で都道府県ごとのidのカウントを行う
・分母:
{FIXED [都道府県]:COUNT([Id])}
VizLODを無視して各都道府県ごとのidのカウントを行う
7.ツールヒントの表示をパーセンテージに変更
「色」に入れたメジャーの書式設定を変更することでパーセンテージにする。
8.日本以外の地形を非表示にする
地図を右クリックし、バックグラウンドマップレイヤーの設定に入り、チェックボックスをすべて外す。
9.属性のシートを作成し、ダッシュボードに配置
今回は「性別」「家族構成」「職業」「年収」を作成
10.アクションフィルターの設定
ソースシートに地図以外、ターゲットシートに地図を入れる
11.完成
例えば、「性別/男性」を押すと各都道府県内に男性が何%いるのかが表示されます。
複数選択も可能です。「性別/男性」×「年代/20代」のようにフィルターすると以下のようになります。
※ダミーデータを用いているので確からしい数値にはなっていない点ご注意ください。
※何もフィルターをかけていない状態だとすべての都道府県で100%となります。
まとめ
LOD計算を使うことで都道府県内での割合を日本地図上に表示することができました。