ChatGPTが出てきてから様々なツールが誕生して、それぞれの職種での使い方が日進月歩な状態で時間が経過している。
これまではDrupalを利用していて手詰まったら、海外サイトで検索したり、Drupal.orgでのIssueで同様なことがないか探したり、自分で解決する必要性が高かった。日本語での情報がなく、時間だけが過ぎていくことも度々あった。
ところがChatGPTがDrupalについて聞けば何でも答えてくれる時代に変わった。2023年まではイマイチな状態であったが2024年になったら、一応業務でも使える認識へと、心の中では変わっていた。
生成AIと向かいあえば、自分が作りたいモジュールも完成できるレベルになったのは嬉しいし、ありがたい。豊富なアプローチ方法や考えつかなかった方法も教えてくれる。
Drupalを利活用している身としては、この体験や情報をアウトプットする必要があると感じていた。
この知見を自分の中で閉まっておくと何も残らない⋯。
他業界のセミナーやイベントに行ってもDrupalの認知はされていても、日本語でのリソース不足との意見は多かった。
Google検索ではDrupalはブルーオーシャンでコンテンツを待っている状態だ。
Drupalの活用方法や事例を共有することに、取り組んで行かなければと思った2024年末。
閑話休題、Advent Calendarのお話です。
社内などでDrupalを使っていると、「コンテンツ更新しても反映されません」とか「差し替えた写真が反映されません」とか、エスカレーションされる体験をよくします。
別ブラウザで確認してもらったり、ブラウザキャッシュをクリアして反映できれば話は終わるのですが、話が終わらない場合もあります。そうなるとDrupalのキャッシュクリアしないと解決しません。
サイトの規模感によりますが、Drupalの管理者権限を与えていれば各自でキャッシュクリアしてもらえば解決できます。しかし、最小限の役割(ロール)権限しか与えていない場合、現場では解決できないのでエスカレーションが来てしまいます。
今回はいつでも全キャッシュクリアできる小規模感サイト向けの話題です。
そんな訳で最小限のロール権限でもキャッシュクリアできるカスタムモジュールをChatGPTとデバッグ含めて7回ほどやり取りして作ってもらいました⋯。
匿名ユーザーでは実行できないこと・付与したロール権限でキャッシュクリアできることを検証。
使い方は、モジュールをインストールしたら実行させたいロールに権限を付与します。
キャッシュクリアするpathは
/admin/custom-clear-cache
です。
カスタムブロックライブラリで編集権限向けのブロックを作成します。ブロックレイアウトで各テーマに作成したブロックを置きたい箇所に配置します。
思いついて10分程度でカスタムモジュールを作成しました。これでエスカレーション回数が減ったら嬉しい。
今後は生産性や利用する側のスキルが求められます。