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富士通システムズウェブテクノロジーAdvent Calendar 2019

Day 24

Dockerで作る、最強の移動型開発環境

Last updated at Posted at 2019-12-23

まえがき

この記事は富士通システムズウェブテクノロジー Advent Calendar 2019 24日目の投稿です
(お約束)
記事の内容は全て個人の見解であり、執筆内容は執筆者自身の責任です。所属する組織は関係ありません。

目的

皆さん、コーディングは好きですか?私は好きです。
ただ、電車での移動中にPCを鞄から取り出して、IDEを立ち上げて・・・は電車の中などではちょっと難しいですし、
少し恥ずかしいですよね?

そんな時、スマホでコーディングができたらなぁ。
なんて思いませんか?

そんな時に役立つものをご紹介したいと思います

利用しているOSSの紹介

  • coder
    • ブラウザ上でほぼそのままのVSCodeが使えるクラウドIDEサービス
      • 拡張機能もそのまま使えるものが多い
    • 公式Dockeイメージが公開されており、手早く利用開始できます。

環境構成

ハイパー雑な構成イメージはこんな感じです。

code-server.png

  • code-serverはメインのコンテナです。ここの上に開発環境をセットアップします
  • other containerは、その他ミドル(DBなど)を動作させるコンテナです

環境を試したPCは以下

  • macOS Catalina 10.15.2
  • docker 19.03.5
  • docker-compose 1.24.1

完成品

docker-composeを使用して、デプロイできるようにしてあります。

docker-compose.ymlの中身です
version: '3'

services:
  coder-server:
    build:
      context: .
      dockerfile: coder/Dockerfile
    volumes:
      - ./code-server/coder.json:/home/coder/.local/share/code-server/coder.json # code-serverの設定ファイル
      - ./code-server/languagepacks.json:/home/coder/.local/share/code-server/languagepacks.json # code-serverの設定ファイル
      - ./code-server/User:/home/coder/.local/share/code-server/User # code-serverの設定ファイル
      - ./code-server/extensions:/home/coder/.local/share/code-server/extensions # code-serverの拡張機能
      - ./project:/home/coder/project # projectディレクトリ 
      - /var/run/docker.sock:/var/run/docker.sock # docker sock
    ports: 
      - 8080:8080 # exported ports
    environment:
      PASSWORD: P@sw0rd # 認証パスワード
    entrypoint: "code-server --allow-http --no-auth"
  postgres:
    # アプリから使用するミドルなど
    image: postgres:9.6-alpine
    ports:
      - 15432:5432
    environment:
      POSTGRES_USER: root
      POSTGRES_PASSWORD: P@s5w0rd
      POSTGRES_DB: pg_data
      POSTGRES_INITDB_ARGS: "--encoding=UTF-8"
    restart: always
coder/Dockerfileの中身です
# 公式イメージをそのままベースイメージとして使用します。
# ここでビルドしたイメージに、自分の開発に必要なバイナリをインストールしていきます
FROM codercom/code-server AS baseImage

USER root

# DinDではないのですが、ホストのDocker daemonを共有して、自由にコンテナを建てられるようにします
# docker-cliのみインストールします
RUN apt-get update -y \
 && apt-get install -y \
    apt-transport-https \
    ca-certificates \
    curl \
    gnupg-agent \
    software-properties-common \
 && curl -fsSL https://download.docker.com/linux/ubuntu/gpg | apt-key add - \
 && add-apt-repository \
   "deb [arch=amd64] https://download.docker.com/linux/ubuntu \
   $(lsb_release -cs) \
   stable" \
 && apt-get update -y && apt-get install -y docker-ce-cli \
 && apt-get clean && rm -rf /var/lib/apt/lists/*

FROM baseImage

# ここから、アプリの開発環境に必要なものを入れていきます

# scalaの開発環境を作るため、Javaとsbtをインストールしていきます

ENV JAVA_HOME /usr/java/jdk1.8.232/
ENV SBT_HOME /usr/lib/sbt

# 毎回 sudo するのが面倒なので、rootで実行しちゃいます
USER root

# adoptOpenJDKをバイナリでダウンロードしてきてインストールします
RUN mkdir -p ${JAVA_HOME} \
 && wget -q -O - https://github.com/AdoptOpenJDK/openjdk8-binaries/releases/download/jdk8u232-b09/OpenJDK8U-jdk_x64_linux_hotspot_8u232b09.tar.gz | \
    tar zxf - -C ${JAVA_HOME} --strip=1
# sbtをバイナリでダウンロードしてきてインストールします
RUN mkdir ${SBT_HOME} \
 && wget -q -O - https://piccolo.link/sbt-1.3.5.tgz \
  | tar zxf - -C ${SBT_HOME} --strip=1

USER coder
# パスを設定して完成!
ENV PATH $PATH:${JAVA_HOME}/bin:${SBT_HOME}/bin

実行してみる

docker-composeを実行してみます!

% docker-compose up -d
Creating network "docker_default" with the default driver
Creating docker_coder-server_1 ... done
Creating docker_postgres_1     ... done

% docker ps
CONTAINER ID        IMAGE                 COMMAND                  CREATED             STATUS              PORTS                     NAMES
c3655e1c8d6a        docker_coder-server   "code-server --allow…"   48 seconds ago      Up 47 seconds       0.0.0.0:8080->8080/tcp    docker_coder-server_1
4803094ccaef        postgres:9.6-alpine   "docker-entrypoint.s…"   48 seconds ago      Up 47 seconds       0.0.0.0:15432->5432/tcp   docker_postgres_1

postgresコンテナと、coder-serverコンテナが起動しましたね!
5.PNG

早速ブラウザからアクセスしてみましょう!

1.png

パスワードの入力が求められるので、PASSWORD に設定したものを入力して、Enterします

おめでとうございます。あなたの開発環境ができました!

2.png

デフォルトでgitなどもインストールされているため、リポジトリをクローンしてきて、開発を開始することができます!

iPhoneから確認

iPhoneからも確認できるか試してみましょう

4.PNG

同様にしてログイン

以前プロジェクトやフォルダを開いていると、以下のようにワークスペースが自動的に開かれます

5.PNG

ターミナル操作などもできます

左下の歯車アイコン>Command Palette>Open New Terminal

7.PNG

8.PNG

iPhoneのデフォルトのキーボードだと、ショートカットやタブが使用できないので、
外付けのキーボードでの使用をお勧めします。

最後に

  • MavenやGradleを使った開発をされる方は、DockerfilのFROM baseImage 以降から、sbtのインストールを除外すれば問題ないでしょう。
    (リポジトリにwrapperがコミットされている場合)
    • wrapperがない場合は、ビルドツールも同時にインストールしてしまえばいいと思います
  • その他開発言語の場合でも、Javaなどと同様にバイナリをダウンロードして展開・パスを通す方法が早いし確実だと思います。
  • UserLAndなどを使用して、開発環境を整えている方もいらっしゃったりするようですが、結局vimしか使えなかったり結構しんどそうなので、使い慣れたVSCodeがそのまま使えるっていうのはやっぱりいいなぁと。
    • 最悪このままクラウドのサーバ上にIDEを起動しておけばいつでも開発できる?!
    • ただし今の設定のままだとセキュリティがザルなので、絶対インターネット公開はしないでくださいね
  • ほんとは、Remote Developmentを使って開発環境は別コンテナにしたかったんだけど、いったいなぜ使用できないのか・・・
((h = (s = "めりくり", n = true, r = Math.floor(Math.random() * s.length), t1 = s.substr(r, 1)) => n ? (rp = 2) => (t1 + h(s.replace(t1, ""), false)).repeat(rp) : t1) => `${h()(1)}${h()(1)}`)()
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