さくらVPSのKUSANAGIでドメイン変更した

経緯

なんかKUSANAGIが速いらしいと聞いたので，一ヶ月ほど前，試しにさくらのVPSでKUSANAGIを使ってwordpressのブログを開設してみました。

↓コレ。2018/5/21現在３記事しかありませんが。
barlog

なんやかんやあって，なんとなくちゃんとブログ運営し始めようかなという気になってきたのですが，もともとお試しのつもりだったので，freenomの無料ドメインを利用していました。

しかし，freenomで取得したドメインは更新が面倒で（更新できる期間が限られていて，しかも手動更新のみだったような），期限満了になるとfreenomの広告ページにリダイレクトされるようになるという代物なので，まともなドメインを取得してそちらに移行することにしました。

ドメインを取得

ドメインはムームードメインで取得しました。
ムームーDNSを利用して，さくらのネームサーバーを登録します。
さらに，さくら側でもドメイン新ドメインを追加します。

このあたりは『さくらのVPS+ムームードメイン』〜独自ドメインを利用する方法〜を参考にすれば良いと思います。

ドメインの変更

KUSANAGIでドメインを変更するのは実は非常に楽チンで，

$ kusanagi setting --fqdn <new_domain> <profile>

基本的にこれだけです。

これで新ドメインにアクセスすれば，wordpressの画面が…

??

KUSANAGIは全てをよしなにやってくれるわけではなかった

どうやらnginxの*.confの内容は一切変更されていなかったようです。

というわけで自力で書き換えます。

$ vi /etc/nginx/conf.d/<profile_name>_http.conf

server_name <new_domain>;
rewrite ^(.*)$ https://<new_domain>$request_uri permanent;

$ nginx -t
$ nginx -s reload

わたしはHTTPSリダイレクトを設定したためこんな感じ。

次に新ドメインの証明書を発行。

$ kusanagi ssl --email [e-mail]

楽ちん。

最後に，新ドメインに証明書を設定するついでに，旧ドメインからもリダイレクトされるようにする。

$ vi /etc/nginx/conf.d/<profile_name>_ssl.conf

server {
  listen 443 ssl http2;
  server_name <old_domain>;
  rewrite ^(.*)$ https://<new_domain>$request_uri permanent; # SSL ONLY
  ssl_certificate /etc/letsencrypt/live/<old_domain>/fullchain.pem;
  ssl_certificate_key /etc/letsencrypt/live/<old_domain>/privkey.pem;
}
 
server {
  listen 443 ssl http2;
  server_name <new_domain>;
 
  ssl_certificate /etc/letsencrypt/live/<new_domain>/fullchain.pem;
  ssl_certificate_key /etc/letsencrypt/live/<new_domain>/privkey.pem;
  .
  .
  .

$ nginx -t
$ nginx -s reload

これで新ドメインでwordpressにアクセス可能になりました。めでたしめでたし。

教訓？

エンジニアの基本と言ってしまえばそうですが，「なんか勝手に良い感じにやってくれてるんだろう」の裏を覗くことですね。作業効率とのトレードオフな気がしますが，たいてい裏を調べるほうが急がば回れ的に速く目的を達成できることが多い気がします。