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AWS Session Manager接続でLinuxのOSユーザーを変えてみた

Last updated at Posted at 2023-11-01

概要

この記事では以下の内容について説明します。

  • EC2 Linux / Mac インスタンスで、ssm-user以外でセッションマネージャーに接続する方法
  • Session Managerの「Run As」機能について

「Run As」とは?

image.png

Session Managerを使用してLinux/MacOSサーバーに接続する場合、
デフォルトではssm-userアカウントを自動生成し、接続されます。

(ssm-userアカウントは、サーバー内にSSM-Agentをインストールする際に
自動で生成され、以下の様に/etc/sudoers.d/に追加されます)

[root@ip-172-31-34-95 sudoers.d]# ll
total 8
-r--r-----. 1 root root 128 Oct 31 23:55 90-cloud-init-users
-r--r-----. 1 root root  58 Nov  1 00:13 ssm-agent-users

[root@ip-172-31-34-95 sudoers.d]# cat ssm-agent-users
# User rules for ssm-user
ssm-user ALL=(ALL) NOPASSWD:ALL

ssm-userは強い権限を持っているので、実際の運用で利用するには
別のOSユーザーで運用させたい場合もあると思いますし、IAMユーザーごとに
利用させたいOSユーザーを分けたいという場合もあると思います。

そのような場合、「Run As」を利用することで、
サーバー上に存在するOSユーザーアカウントを使用してセッションマネージャーに接続できるようになります。

ただし、インスタンス上に存在しないOSアカウントを利用しようとすると、接続は失敗します。
また、セッションマネージャーはrootユーザーを使用して接続することはできません。

使い方

image.png

「Run As」の使用方法は一般的に以下の通り

  1. Session Managerの設定から「Run As」を有効化します。
  2. IAMユーザーまたはロールにSSMSessionRunAsタグを付けます。
  3. タグを付けたIAMユーザーでセッションを開始します。

「SSMSessionRunAs」タグが付いていないIAMユーザーは接続できないことに注意してください。

「Run As」の設定手順

image.png

ここでは、「Run As」を使用して特定のOSユーザーでセッションマネージャーに接続する方法を紹介します。

  1. Session Managerの設定でOSユーザーを指定して接続
  2. IAMユーザーにSSMSessionRunAsタグを付けて接続

スイッチロールにSSMSessionRunAsタグを付ける方法もありますが、ここでは省略します。

実装手順

  1. AWS Systems ManagerのSession Manager画面から「Edit」を選択します。

    ssm-runas01.png

  2. 「Enable Run As support for Linux instances」にチェックを入れると、「Run As」が有効になります。ここで「Operating system user name」の項目にOSユーザー名を入力すると、セッションを開始する際に常にそのユーザーで接続されるようになります。

    ssm-runas02.png

  3. IAMユーザーの場合は、SSMSessionRunAsタグにOSユーザー名を指定します。

    ssm-runas03.png

  4. あとはEC2(Linux)にSession Manager接続を行えば、指定したOSユーザーでログインできます。(事前にLinux上でユーザーを作成していることが前提です)

ssm-runas04.png

まとめ

この記事ではSession Managerの「Run As」機能について説明しました。
特定のOSユーザーでセッションを開始したい場合は便利な機能ですので、ぜひ活用してみてください。

参考リンク

Turn on run as support for Linux and macOS managed nodes

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