なんとなく今まで言語化出来ていなかった部分をメモ
良くWebのUIの話で直感的だ
とか直感的でない
とか言う話がありますが、そもそも直感的ってなにか。
これもまだふわっとしていてわかりづらい。一個自分の中でまとまったのが
直感 → 勘
や経験
に基づいて、感じること
その人の経験
があるからこそ、推測や思考なしで直感
で分かるんだと思います。
さらに進めて、じゃあ直感的であるUI
というのはなにか?
そのUIが表現したい、解決したい世界に即した現実的な表現方法
とまとめました。最も重要なのが、現実的な
という部分です。
ふわっとした例え話ですが、小さな川を渡らなくてはならない時に、「さぁどうする?」と聞かれたら泳ぐ
とか船を漕ぐ
が直感ですぐ浮かぶと思います。ジャンプして超えろ、と言われてもとても現実的ではないです。ですが、これが空を自由に飛べる魔法の世界だったとて「さぁどうする?」と聞かれたら空を飛んで超える
ということになると思います。つまり、その世界での現実的な解です。逆に言うと、その世界に即した現実的な形にしないと、とても滑稽なものになるんじゃないのかな、と思います。直感から外れたUIを提供する
というのは今の話で言うと、空を飛ぶことが出来るのに執拗に「泳げ!泳げ!泳げ!」と言われている気分になるというか。なんか滑稽で気分が悪くなります。
で、Webで言う直感というと何かというと、コンピューターが無い時代は殆どのものを紙に記入してそれをファイリングして、情報の記録と共有を図っていたと思います。それが最近では、コンピューターに情報を入れると、とたんにインターネットを通じて全世界に共有できる・半永久・半無限に記録もできる。それはとても便利だ、と電子化が進んでいるわけです。なので、極端な事を言うとWebで解決したい課題はほとんどのものが今まで現実の世界で紙で解決してきたものです。なので、その紙だった時の表現とあまりにも乖離したUIを見ると「直感的じゃないなぁ」と感じるんじゃないかな、と思います。(これがデジタルネイティブの時代が進んでいくとどうなるのかわかりませんが。スマホ、はデジタルネイティブにとって直感に近いものかもですね)
一方で、じゃあ今まで紙でなかったものをWebで表現しないといけないときもあると思うのですが、そういう時に大切になってくるのが、良く言われる統一性
なんじゃないかな、と思います。同じ目的を達成する際には同じUIをひたすら統一して提供することで、徐々に徐々にその新しいUIがユーザーの経験
として蓄積され、段々とそれが直感的になっていくんじゃないのかな、と思います。
もう少し業務に近い話をすると、Webで何かの情報を編集するためのUIの表現として
「ダイアログで編集する」 or
「ダイアログを開かなくても直接値を書き換えることが出来る」
みたいなUIを見ると思います。「直接値を書き換える」というのは現実の世界で言うと消しゴムで値を消して、鉛筆で書き込むことで、「ダイアログで編集する」のは、役所で申請用紙をもらって、申請を行うのに近いと思います。今までUIを考える時に「編集」というアクションに対して「UI」を一つ(例えばダイアログ)に統一する、ということをやっていたんですが、それは違くて、編集したいモノや課題に対して適切な、直感的なUIを提供することが最も必要と思います。
まとめ
ということで、直感的なUIを作る
には「解決したい課題や、過去それを解決してきた手法をしっかりと調べて考えて、ユーザーの経験
を大切に(=ユーザーフレンドリー)して、ユーザーの目的が果たされることを助ける見た目の表現を作る」ことと思いました。