メトリクスの分析:ゾーン分析
https://qiita.com/bakachou/items/53d7332fd11ad4dc08f9
こちらでメトリクスについて学び始めた。
メトリクスは単に数値なので、これをもとに分析する必要がある。
その分析手法には以下のようなものがある
- 管理図分析(閾値モデル)
- ゾーン分析
- 曲線近似分析
- トレンド分析
- チェックリスト分析
今回はゾーン分析について学習してみた
ゾーン分析
ゾーン分析とは2つの異なるメトリクスの基準値を用いて視覚化し、達成/未達の評価を行う。表で記載し、9個のゾーンに分けて、算出したメトリクスをプロットする。
レビュー工数密度とレビュー指摘効率、テスト密度とバグ密度のゾーン分析が代表例としてある。
バグ密度とテスト密度のゾーン分析例
取得したメトリクスを表にプロットし、どこのゾーンに入るかを見てプロジェクト(プロダクト)の状況を確認する
バグ密度とテスト密度のゾーン分析は以下のような状態となる。
ゾーン | 概要 |
---|---|
1 | テスト数に対して期待通りの数のバグが発見できている |
2 | テスト数に対して、期待するバグの数が少ない |
3 | テスト数が少ないが、それに対してのバグは発見できている。(テスト内容が正しいか見直したほうがよい) |
4 | テスト数に対してバグの発見が少ない(テスト効率が悪い) |
5 | テスト数に対してバグの発見が多い。(品質確保ができてない) |
6 | テスト数は多いが、バグの発見も多い。(テストすればするほどバグが見つかる状態。品質確保ができていない) |
7 | テストが少ないが、バグがある程度でている。(テスト不足でもあり、品質確保もされていない) |
8 | テストが少ないが、バグが多い。(テスト不足でもあり、品質確保もされていない) |
8 | テストが少ない |
レビュー工数密度とレビュー指摘効率のゾーン分析例
考察というか悩みというか
このようなゾーン分析をとるために、いったいどれぐらいの母数が必要なんだろうか。
いずれかのゾーンに入ったからと言っても、ゾーン分析の結果良い悪いとかの判断ができるわけではなく、プロジェクト(プロダクト)の特性などを考えて、なぜそのゾーンに入ったかということを考えることが大事。
ゾーン分析ありきで実施すると、プロジェクトによってはゾーン1に入るようにテストケース数やバグ数を調整するという本末転倒なプロジェクト(プロダクト)になるから、分析するにはちゃんと生のデータが必要と偉い人が言っていた。