Fink は、macOS 用のパッケージ管理システムです。元となっているのは Debian の APT ですが、ラッパーである fink というコマンドを使います。
この Fink Project、公式には 2022 年から 10.X までの対応になっています。しかし、、、
Big Sur, Monterey, Ventura でも動作します。
Fink の特徴
Fink は、macOS のパッケージ管理システムです。Unix 系のソフトウェアをインストール・アンインストールを管理します。依存関係にあるパッケージもインストールします。
A というソフトウェアが libB の version 1 に依存していたとします。libB にversion 2 が出たとします。この場合、Fink では、libB.1.dylib と libB.2.dylib の両方を維持することができます。A が libB.2.dylib で動作するか検証されるまで、libB1.dylib にリンクしたものが使われます。
Fink では、どのライブラリにリンクされているかをすべてチェックして、エラーを防いでいます。
バイナリ配布?
Debian APT をベースとしているのであれば、バイナリのインストールができるのでしょうか?仕組みとしてはできるのですが、公式 Fink Project はバイナリ配布をやめてしまいました。
このため、現在はソースからビルドすることが主流になっています。
インストール方法
ターミナルで、作業ディレクトリに移動度、
% git clone https://github.com/fink/fink.git
% cd fink
% ./bootstrap
この後、設定を聞かれるので、デフォルトでよければエンターを押していくだけです。これだけです。
ビルドが始まると、数十分かかります。
なお、PATH が通っていないので、~/.zprofile
(bash の場合 ~/.profile
など) に
. /opt/sw/bin/init.sh
と記述しておきましょう。こうすることで、ターミナルを開くたびに PATH を通してくれます。
インストールが終わったら、
% fink selfupdate
% fink update-all
しましょう。