概要
以下の内容はエンジニア同士の会話で出てくるものですが、横耳で聞いていたら意味のわからない言葉が多いと思いますので解説します。
たまに日常会話にも使ってしまうものもあるのでその時は「あぁこう言ってんだな」と解釈してください。
1. 技術的には可能です
表向きの意味は「技術的にはできる」ですが、裏には「コストやリスクを考えるとやりたくない」というニュアンスが込められていることが非常に多いです。
わかりやすくいうと無理です。止めて。
2.「完全に理解した」「何もわからない」「チョットデキル」
完全に理解した → 初心者
何もわからない → 中級者 ~ 上級者
チョットデキル → 神
という意味合いで使われます。
似たものとして「ダニングクルーガー効果」「素人質問で恐縮ですが」といったものがあります。
3. 嘘つきました
実際に嘘をついたわけではなく、以前伝えた内容に事実と異なる意味があったということを言っています。
4. 叩く、投げる、こ⚪︎す、キック、握る
これは暴力行為ではありません。対象は人ではなく application やそのプロセスに対して使われます。
データを更新、取得する → 「APIを叩く」「requestを投げる」
終了させる →「プロセスをkillする」
開始する → 「キックする」
方法などを確定させる → 「握る」
5. メロンとメロンパンぐらい違う
「JavaとJavaScriptって何が違うの?」と聞かれた時返答するためにある言葉です。
すみません。嘘つきました。
現実世界であまり使うこともないですし、使ってる人も見ないですが試しに知り合いのエンジニアに冒頭の質問を投げかけてみてください。
6. BFF
「Best Friends Forever」の略ではありません。
「Backend for Frontend」の略で、フロントエンド用に最適化されたバックエンドのことを指します。
似たような間違いとして「openapi」と「openai」があります。
これらはメロンとメロンパンぐらい違います。
7. GitHubが落ちたので退勤します
これは本当に困っているわけではありません。GitHubを使った開発をしていると困ることはあるのですが、99%ぐらいの人は困っていません。
いわゆる障害に分類されるものですが、一種のお祭り感があるので関係性薄い人がオタクの悪ノリとしてはしゃいでいるんだと思ってください。
本当に困ってる人がいる現場や同僚がいれば空気を読んで言いません。多分。
また、関連して「GitHubが落ちているのではない。我々が上昇しているのだ。」ともいいます。
これは孫正義のポストを文字ったものです。
8. エスパー
経験則などの主観的なものによる勘 のことを指します。
できる限り客観的な事実を基に事象を解明していくのが仕事のため、「情報が不足していて客観的な事実が提示できませんが、これまでの経験則を踏まえると~~」のような意味合いが含まれます。
こう書くとめんどくさいなエンジニア。
9. 秘孔をつく
元ネタは北斗の拳ですが、ちょっとした変更で致命的な影響を与えた時に使います。
例文としては、障害対応に対して
「これはエスパーですが、〇〇と△△の変更が当時に入ったことで秘孔をついてしまった可能性があります。」
といった使われ方をしています。
10. 何もしてないのにこわれた
これには2通りの意味があります。
- 本当に壊れるようなことはしていないのに壊れた
- こんなことで壊れるのかよwwwという自嘲行為
似たような類義語として「何もしてないのに直った」があります。
11. hoge
「hoge」は、コードのサンプルや変数名として使われる定番のダミー文字です。
特に意味はなく、ほにゃらら
と同じようなものです。
「fuga」も同様にダミー名として使われます。英語では「foo」が該当します。
ちなみに僕は初めて知りましたが、hogeの起源は1984年らしいです。
https://www.manicyouth.jp/hoge/