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RPAのID管理

Last updated at Posted at 2021-02-23

想定課題の検討(RPA ID管理編)

課題:
 RPA運用に係るID管理を最適化するには?

現状:
 概要:

  ・デスクトップ型でRPAを運用している。
  ・RPAユーザは、RPA実行専用のアカウントとPCを発行し、使用・管理している。
  ・今回、あるRPAユーザから、複数人でRPAを運用したい、と申し入れを受けた。
  
 詳細:
  ・RPA運用のAS-IS構成(RPAの利用部分)は以下イメージのとおり。
   ASIS.jpg
  ・申し入れの背景として、RPAユーザは、在宅勤務、打合せ、休暇などの業務都合を理由に、他の社員にRPAを実行してほしい機会が多くあるとのこと。

検討:
 前提:

  ・RPA運用に係るID管理は、セキュリティ、利便性、コストの3点を考慮する必要があると考える。
  
  ・セキュリティ:
    ルール上、RPA実行専用を含む、すべてのアカウントの共有は禁止されている。
  ・利便性:
    RPAを実行できるユーザ数が増えると、RPAの利便性は基本的に高くなる。一方、RPA実行専用アカウントが増えると、管理負担は大きくなる。
  ・コスト:
    PCおよびRPA利用アプリ(ライセンス費)に対してコストがかかる。基本的には、RPAを利用する社員が増えると、RPA利用アプリに対するコストは増加する。
  
  ・判断の優先順位は、セキュリティ>利便性>コストとする。

 検討:
  ・シナリオを洗い出し、各シナリオを、セキュリティ、利便性、コストの3つの観点で評価する。

シナリオ セキュリティ 利便性 コスト
①RPA実行専用アカウントを追加する
②社員アカウントを、通常作業とRPA実行で併用する
③RPA実行専用アカウントを複数社員で共用する
④RPA運用サーバーを導入する

  ・シナリオ②:
    概要:
     RPA実行専用アカウントを使用する代わりに、社員が既に持っているアカウントをRPA実行にも使用するという方法

    詳細:
     ・TO-BE構成(RPAの利用部分)は以下イメージのとおり。
     TOBE.jpg
     ・セキュリティ:
       社員アカウントが共用されるリスクは低いため、ルールに準ずることが可能
     ・利便性:
       RPAを利用できるユーザが増え、かつ、管理するアカウントは増加しないため、利便性が向上
     ・コスト:
       RPAが利用するアプリの専用アカウントが不要となるため、ライセンス費が削減
    
    その他(残課題):
     ・利用アプリのアクセス権限は、社員とロボットが同一になる
       ⇒おそらくOK
     ・利用アプリのログには、社員がログインし、実行したログが出力される
       ⇒要確認(セキュリティ担当)
     ・利用アプリが二重ログイン制限(別PCかつ同一アカウント)を実装している場合、「RPA実行中は、ユーザは特定のシステムを利用することはできない」という制約が加わる
       ⇒要確認(アプリ担当+ユーザ)
     ・RPAのメール送信は、ユーザ名義で送信される
       ⇒要確認(ユーザ)

  ※シナリオ①③④については割愛する。

結論(一部残課題あり)
 本課題を解決するための方法は、「社員アカウントを、通常作業とRPA実行で併用する」という方法が最適と考える。

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