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Lambda から Amazon Timestream を呼び出す

Last updated at Posted at 2020-11-12

はじめに

Amazon Timestream が 10 月に一般提供されました。Timestream の名の通り、時系列のデータを扱うデーターベースです。データを管理するときにありがちな、直近データはすぐに参照できるようにしておきたいといったことや、時間のたったデータは安いストレージに保存しておいて必要なときに取り出そう、といった仕組みがあらかじめ備わっていて魅力的です。
今回は Lambda から受け取ったデータを、この Amazon Timestream に保存してみたいと思います。
執筆時点で Timestream を利用できるリージョンは、バージニア北部、オハイオ、オレゴン、アイルランドです。ここであげたいずれかのリージョンで以下の操作を行ってください。

Timestream データベースの準備

  • まず、データベースを作成します。
    • Timestream コンソールで Create database を選択します。
    • Database configuration 欄の configuration は Standard database を選択し、 Name を MyDatabase とします。
    • Encryption 欄、Tags Optional 欄はデフォルト ( Master Key はデフォルトの aws/timestream )で、"Create database" を選択します。
  • 次に、テーブルを作成します。
    • Databases ページで MyDatabase 作成した Database を選択し、"Create Table" を選択します。
    • Table Details 欄の Table Name には MyTable 、Data retention 欄の Memory store retention は 1 Hour(s) を、Magnetic store retention には 3 Year(s) を入力して "Create table" を選択します。

実行ロールの準備

  • IAM コンソールで、ロールページを開き、"ロールの作成" を選択します。
  • 次のプロパティでロールを作成します。
    • 信頼されたエンティティ - AWS サービス
    • ユースケース - Lambda
    • Attach アクセス権限ポリシー - AmazonTimestreamFullAccess
    • ロール名 - lambda-timestream-role
    • ロールの説明 - Allows Lambda functions to call AWS Timestream services.

Lambda の準備

  • Lambda コンソールで "関数の作成" を選択します。
  • 次のプロパティで Lambda を作成します。
    • 関数の作成 - 一から作成
    • 関数名 - lambda_timestream
    • ランタイム - Node.js 12.x
    • デフォルトの実行ロールの変更 - 実行ロール 既存のロールを使用する で先ほど作成したロール、lambda-timestream-role を選びます。

補足

"AWS SDK for JavaScript" は 2.763.0 で Timestream をサポートしました。 Lambda コンソールでサポートしている "AWS SDK for JavaScript" のバージョンは こちら に記載があります。このバージョンが 2.763.0 よりも古い場合には、 "Lambda コンソールで使う AWS SDK を最新にする" を参考に "AWS SDK for Javascript" の最新バージョンをレイヤーに追加してください。

  • 関数コードペインの index.js を次のように変更し、"Deploy" を選択します。

const AWS = require('aws-sdk');

exports.handler = async (event) => {
	const timestreamwrite = new AWS.TimestreamWrite();
	const addTime = parseInt(event.addMinutes, 10) * 60 * 1000; // 分をミリ秒にする。
	const currentTime = Date.now() + addTime; // 現在時刻に受け取った分を加算する。

	const dimensions = [
	    {'Name': 'country', 'Value': event.country},
	    {'Name': 'prefecture', 'Value': event.prefecture}
	];

	const cpuUtilization = {
	    'Dimensions': dimensions,
	    'MeasureName': 'cpu_utilization',
	    'MeasureValue': event.measureValue,
	    'MeasureValueType': 'DOUBLE',
	    'Time': currentTime.toString()
	};

	const params = {
	   DatabaseName: 'MyDatabase',
	   TableName: 'MyTable',
	   Records: [cpuUtilization]
	};
    const response = timestreamwrite.writeRecords(params).promise();
    return response;
};

Lambda 関数を実行する

イベントを用意して、作成した Lambda 関数を呼び出します。

  • Lambda コンソールの右上にある "テスト" をクリックします。
  • "イベント名" に LambdaTimestreamEvent と名付け、JSON を以下のように入力し、"作成" をクリックします。
{
  "country": "japan",
  "prefecture": "tokyo",
  "measureValue": "12.3",
  "addMinutes": "0"
}
  • もう一度 "テスト" をクリックすると先ほど作成した Lambda 関数が実行され、データが登録されます。数回実行して次で確認します。

登録したデータを確認する

  • Timestream コンソールから "Tables" ページを開き、"MyTable" リンクを選択してください。
  • "Query table" を選択します。
  • "MyTable" から "Preview data" を選択すると、クエリが表示されます。

console.aws.amazon.com_timestream_home_region=us-east-1 (1).png

  • クエリの表示後、"実行" を選択すると "Query results" タブで登録した内容を確認できます。

console.aws.amazon.com_timestream_home_region=us-east-1 (2).png

よりみち

テーブル作成時に "Memory store retention" に指定した 1 Hour(s) より古いデータを登録してみます。

  • "LambdaTimestreamEvent" のプルダウンから "テストイベントの設定" を選択します。
  • JSON のフィールド名 "addMinutes" の値を -80 に変更して "保存" を選択します。
  • "テスト" を実施すると、エラーが発生します。何が起きたのでしょうか?

console.aws.amazon.com_lambda_home_region=us-east-1 (2).png

  • Timestream にはデータを登録する際に、"Memory store retention" を超えて古い時間のデータは保存できない決まりがあります。エラーはこの決まりにより発生したのです。これと同様に未来時間についても保存できません。この辺は何らかの運用を最初に決めておかないといけませんね。

以上になります。

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