はじめに
今回、chatGPTを使って事業計画を速攻で考える方法を試しました。新技術・手法とかではないですが、ビジネスモデルを考えるのには使えると思います。
早速ビジネスモデルを考えてもらった
早速ですが、chatGPTにビジネスモデルキャンバスを作ってもらいました。
すると、こんな感じでビジネスモデルキャンバスを一瞬で作ってくれます。
ビジネスモデルキャンバスの型は、こちらを参考にさせてもらいました↓
ビジネスモデルキャンバスとは?具体例付きのテンプレートも無料配布
メリット4つ
さて、使ってみて感じたメリットが4つあります。
1.たたき台を速攻で作れる
上の実演では、gpt-4oがビジネスモデルの9つの要素について30秒ぐらいで作り終えてくれます。これを実際に我々が考えようとすると、意外と時間がかかって大抵30分ぐらいかかります。
よって、これだけで30分カットできます。
2.情報のスコープが広い
例えば写真1枚目で、顧客セグメントにビジネスコンサルタントを挙げてくれています。
「興味無い領域をちゃんと考えてくれて、ビジネスモデルキャンバスを埋めてくれる、そんなwebサイト」という強みに関して
確かに言われてみれば、このツールはコンサルにとって使えると気づきます。
ですが、私が自分で考えたときにはコンサルに有用とは思いつきませんでした。私が顧客を想定するのが苦手な可能性もありますが、人間誰しも考えるのが苦手・または単純に知らない領域はたくさんあるもの。AIの情報の広さは、苦手な領域を60点の回答で埋めてくれるという面で助けになると考えます。
3.こちらが欠点を突く側に回れる
ビジネスモデルをAIに作らせた後に、そのデメリットを突くように質問しました。
今までならば私がビジネスモデルを考えて誰かに発表し、その人にデメリットを突いてもらうことで、そこを詰めていって企画を強化していったと思います。ですが色々デメリットを突かれると、人間なので否定されまくってると感じてどうしてもテンションが下がります。
それが今回は、AIが作ったものを私が批評しデメリットを突きまくれると気づきました。面白いことに攻めに回ると、いくらでも欠点を思いつくことができます。
それに対するAIの回答にキレのあるものはありませんでしたが、一応あの手この手で対応策を提案してくれました。
4.結果としてデメリットのピックアップを素早く行える
これまでのように以降もデメリットを突きまくりました。
会話全文
結果として、AIの提案にキレのあるものはほぼありませんでした。
しかし自分でどんどん欠点を探すので、デメリットのピックアップはとても早く終わったと思います。
そのピックアップしたデメリットの中に致命的なものが無い or 自分で解決策を思いつけば、その企画は行けると判定できます。致命的なデメリットがあった場合はその企画は捨てて、少し変えた企画にしようという風に仮説検証が高速で行えることに気づきました。
欠点3つ
検証なので、感じた欠点も書いていきます。
1.最初のアイディアは人間が考えるしかない
今回で言えば、
「興味無い領域をちゃんと考えてくれて、ビジネスモデルキャンバスを埋めてくれる、そんなwebサイト」
というアイディアです。強みに関しては人間が考えて、他の項目を60点で埋めてもらうという使い方が良さそうです。
2.情報のスコープは広くても、キレのある解決策はないことが多い
知識に偏りがなくスコープも広いものの、思考の浅い回答が多いと感じました。強みや解決策を考えるときは、どうしても深く考えて本質を見つける必要があります。
よって、AIに詰問して返ってきた「浅いけど広いスコープの解決策」を参考にして、解決策は人間が考える使い方が良さそうです。
3.方針決定の相談はできない
例によって詰問してみましたが、いつも場合分けをして無難な回答をしてきます。
思い切った決断や損切りは、まだ人間にしかできないなと感じました。
まとめ
ここまでの考察は現状の、しかもchatGPTに限った話になります。claudeを使うとかプロンプトを工夫するとか新たなGPTsが現れるなどで、現状の欠点が簡単に克服されていくと思ってます。