日本語でtexを書く時に使ってるpre-commit

pre-commitとは

gitでcommit処理をする直前に呼び出す処理のことです

texでpre-commitを使う理由

よく論文作成などで、句読点の「。」を「．」に「、」を「，」にするように注意されます
しかし普段使いを考えると設定などで句読点を変更したくない

そんな時にせっかくだからtexの論文をgitで管理してるのだったら、git hooksをうまく使ってこの辺を解消しようと思いやってみました

やり方

以下のコードを、texのレポジトリ配下の.git/hooks/pre-commitに追加し、chmod +x .git/hooks/pre-commitとするだけです

pre-commit

#!/bin/sh
if git rev-parse --verify HEAD >/dev/null 2>&1
then
    against=HEAD
else
    # Initial commit: diff against an empty tree object
    against=4b825dc642cb6eb9a060e54bf8d69288fbee4904
fi

LIST=$(git diff-index --name-status $against -- | grep -E '^[AUM].*\.tex$'| cut -c3-)
echo $LIST
for file in $LIST
do
        sed -i -e "s/。/．/g" $file
        sed -i -e "s/、/，/g" $file
        git add $file
done

コード内で行なっている処理は
コミット対象に.texファイルがある場合、sed -i -e "s/。/．/g"とsed -i -e "s/、/，/g"で句読点を書き換えているだけです

ちなみに4b825dc642cb6eb9a060e54bf8d69288fbee4904というハッシュ値はempty treeを表す特殊なハッシュ値だそうです