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Fabric Copilot Capacity とは

Last updated at Posted at 2025-02-06

2025/01/22 に Fabric Copilot Capacity が発表されました。

Introducing Fabric Copilot capacity: Democratizing AI usage in Microsoft Fabric

ポイント

新しい SKU が発表されたわけではなく、既存の Premium/Fabric 容量に対して、Copilot (と AI スキル 改め データ エージェント) に関する新しい設定ができたということです。残念ながら、F64 より小さい Fabric 容量だけで Copilot が利用できるわけではありません。

F64 より小さい Fabric 容量でも Copilot が使用できるようになることが発表されました!「Copilot を試してみたい!」のハードルが大幅に下がっています!

今回発表された Fabric Copilot Capacity 略して FCC は、ワークスペースを Premium 容量に割り当てずとも、組織全体あるいは特定のユーザー/グループに対して、Copilot (とデータ エージェント) の利用を可能にします

AI スキル 改め「データ エージェント」とは

Microsoft Fabric の「データ エージェント」を使用すると、チームは、組織が OneLake に保存したデータについて、英語の質問を含む会話を行い、関連する回答を受け取ることができます。 これにより、AI に関する技術的な専門知識を持たない人や、データ構造を深く理解していないユーザーでも、正確でコンテキストに富んだ回答を受け取ることができます。

FCC登場の背景とメリット

今まで、Power BI を含む Fabric の Copilot 機能を使うためには、Premium 容量に Copilot を使用したいワークスペースを割り当てる必要がありました。FCC の利用を許可されたユーザーは、ワークスペースが Premium 容量に割り当てているかどうかに関わらず Copilot の利用が可能になります。 個人的には、Microsoft 365 E5 で Power BI を利用している組織に、Copilot 用の容量を提供できるおすすめの機能だと思います。
なお、FCC の設定をした容量は Copilot 専用になるのではなく、従来通り、すべての Fabric ワークロードを利用できます。

当初は Pro ワークスペースと F64 より小さい Fabric 容量に割り当てられているワークスペースでの Copilot の利用に限られていましたが、Premium per User のワークスペースも対象となりました。埋め込み用のライセンス モードのワークスペースでは利用できません。

設定方法

FCC はたったの2ステップで設定できます。

  1. まずは FCC の設定をできるユーザーを指定します。
    テナント設定で「容量は Fabric Copilot 容量として指定できます」を開き、有効化します。適用先は [特定のセキュリティ グループ] にして、Fabric 管理者や容量管理者が含まれるセキュリティ グループを指定するのが良いかと思います。
    FCC_tenantsetting.png

  2. 次に、Premium 容量の設定で、FCC としてその容量を利用できるユーザーを指定します。
    FCC に指定する Fabric 容量が起動している状態で、[容量の設定] → [目的の容量] を選択し、「Copilot 容量」を開いて有効化し適用先を指定します。
    慎重に進めるなら、Copilot ユーザーを登録するセキュリティ グループを作成して、それを指定するのがおすすめですが、Fabric (Power BI) のユーザーに広く展開するのであれば、組織全体を選択します。
    image.png

「組織全体」が選択できない場合があるようです。

Copilot の利用は、テナント設定での許可とワークスペースが Premium 容量に割り当てられていることが必要でしたが、後者に新たな選択肢が加わり、ハードルが下がりました。ぜひお試しください。

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