この記事について
この記事は、aslead Agileの開発チーム「オキザリス」にて行っているアウトプット企画である「チーム「オキザリス」Advent Calendar」の18日目の記事です。
Jiraとは?
Jira(正しくはJira Software)は、アトラシアン社による課題管理ツールです。
タスク1つ1つを"チケット"として起票し、カンバンボードやスクラムボード、WBSなど、様々な形で自由自在に管理を行えるツールです。オンラインツールなので、版管理などを気にすることなく共同更新を行えるのも大きなポイントです。
基本的な使い方
基本的なユースケースは、おおざっぱに下記の通りです。
- チームメンバー
- タスクをJiraチケットとして起票※
- 状況に応じたチケットのステータス更新("作業中"→"進行中"など)、コメント記載等を通してタスク状況をチーム内に共有
- 管理者(PMなど)
- カンバンボードやスクラムボードなど、チームに合った切り口でチケットの状態を確認
#便利な機能紹介
Jiraはもともと機能豊富な上、プラグインも多く用意されています。最初から多くを使いこなそうとせず、少しずつ使える機能を増やしていくことをお勧めします。
ここでは、Jiraの基本的な使い方はわかってきた!という方向けの、おすすめ機能をご紹介します。
課題検索
チケットがたくさんたまってくると、検索機能をうまく利用して効率よく所望のチケットを探す必要が出てきます。Jiraには複数の課題(チケット)検索機能が用意されているので、検索したい粒度にあわせて使い分けましょう。
まずは検索窓から単語で検索
探し出したいチケットのキーワードがわかる場合は、まず右上の検索窓に打ち込んでみましょう。
チケット名に、打ち込んだキーワードを含むチケットを探し出してくれます。
項目ごとに値を設定してベーシック検索
検索窓からの検索では見つからない場合や、キーワードではなく例えば「Aさんが担当のチケットすべて」、「ステータスが"対応中"のチケットすべて」のような項目値による検索をしたい場合は、ベーシック検索機能を使いましょう。
Jira画面上部のバーから「課題」→「課題を検索」を押すと、課題検索画面に移ります。
すると、チケットの各項目で検索値を設定できるようになります。例えば下図では、ステータスの値をリストからチェックボックスで選択するところです。
ここに表示されている項目以外にも、「さらに見る」ボタンからすべての項目に対して検索値を設定することができます。
よく使う検索条件設定は、「別名保存」ボタンからフィルタとして保存しておくと便利です。
JQLを用いたアドバンス検索
JQL(Jira Query Language)とは、チケット検索のためのクエリ言語です。ベーシック検索よりも詳細に検索条件を設定したい場合に用います。
ベーシック検索画面の検索ボタン右側にある「アドバンス」をクリックすると、アドバンス検索モードに移ります。
例えば下記の設定では、
- プロジェクト名:asleadAgile
- ステータス:未着手または対応中
- 担当者:現在のログインユーザー
をすべて満たすチケットを検索しています。
SQLをご存知の方は馴染みやすいかと思いますが、JQLはちょっと奥が深いので、JQLの書き方についてはまたの機会に記事にしようと思います。
ダッシュボードの活用
ダッシュボードとは、Jiraへのログイン直後に表示される画面です。この画面で、チケットの裁き具合や新着情報を一目で確認できると嬉しいですよね?
ダッシュボードは個人でカスタマイズ可能なので、自分好みのダッシュボードを作ってみましょう!
ここでは一例として、**「自分が最近Jiraコメント上でメンションされたチケットを確認」**するためのダッシュボードを作ってみます。
まずは、Jira画面上のバーから「ダッシュボード」→「ダッシュボードの管理」とし、「ダッシュボードを新規作成」をクリックします。
新規作成画面が現われます。ひとまずここでは、ダッシュボードの名前だけ設定して「追加」ボタンを押し次に進みます。
※デフォルトでは非共有(自分しか見れない状態)で作成されます。自分以外のメンバーにもダッシュボードの閲覧権限または編集権限を付与したい場合は、ここで設定します。
今作成したダッシュボードボード名をクリックします。
新しいガジェットを追加するよう言われるので、今回は数あるガジェットの中から「フィルターの結果」を選択します。
また、前章で説明した「課題のアドバンス検索」で
comment ~ (自分のユーザ名) ORDER BY LastUpdatedComment ASC
という検索フィルタを作成し、お気に入りに登録しておきます。
すると、ダッシュボードに「自分が最近Jiraコメント上でメンションされた」チケット一覧が下図左側に現われました!
右側には、ついでに上記検索に引っ掛かったチケットのプロジェクトの毎の割合を表す円グラフを置いてみました。
これでJira上でのコミュニケーションにも即座に対応できるようになりますね!
最後に
Jiraは機能が多く一見使いこなすのが難しいツールですが、慣れるととても便利です!10ユーザまでのフリープランもあるので、ぜひ一度試してみてください。