#はじめに
#仮想マシンスケールセット(VMSS)
仮想マシンスケールセット(virtual machine scale sets : VMSS)では、複数の仮想マシン(VM)を一つのグループとしてまとめ、スケジュール、もしくは負荷に従いサーバの台数を自動で調整することができる。
アプリケーションの可用性が向上するとともに、多数のVMの一括管理が可能になる。
詳しくはこちら。
##VMSSの作り方
下の写真の画面から「追加」をクリックする。
「ネットワークインターフェース」の項で鉛筆マークを選択し、NICに割り当てるネットワークセキュリティグループ(NSG)をなしにする。
(NICに割り当てられるNSGを個別で設定することもできるが、今回はVMSS構成のフローの紹介のため割愛する。)
残りの項はデフォルトの設定のまま進める。
ちなみに、「拡大縮小中」の項の「スケーリングポリシー」を「カスタム」にすると、下の写真のような画面が現れ、もろもろの設定をすることができる。今回は、拡大縮小のポリシーを、ここからではなく別途作成、適用する。
vmssの作成が終わると、「仮想マシンのスケールセット」を含め、以下のリソースが作成されることとなる。
##VMへのリモートアクセス
作成したパブリックIPアドレスを選択し、パブリックIPアドレスを「リモートデスクトップ接続」にコピペ。
ただし、現状ではまだリモートログインに成功しない。
仮想NWにNSGが割り当てられていないためである。
NSGが割り当てられていない場合、暗黙のdeny的に受信フローは禁止される。こちらに詳しい。
そのため、NSGを作成し、RDPとHTTP、HTTPSのトラフィックを許可する。
作成したNSGを、VMSSに紐づいている仮想NWに適用する。
そのうえで、VMSSの「インバウンドNAT規則」を確認する。パブリックIPアドレスはロードバランサー(LB)に割り当てられており、各トラフィックはポート番号に従ってバックエンドプールのVMに割り振られる。natpool2のVMにリモートログインする場合は、パブリックIPアドレスに加えてポート番号も指定することで、リモートログインが可能になる。
192.168.0.4:50002 といった具合である。
###ちなみに
パブリックIPアドレスの「構成」から、任意のDNS名をパブリックIPアドレスに紐づけることができる。
##スケールアウト/スケールインのルールの設定
VMSSの「拡大縮小中」の「Choose how to scale resource」から「カスタム自動スケーリング」を選択。「規則を追加する」をクリック。
着目するメトリックと、インスタンスを追加/削減する閾値を定める。
今回は、各インスタンスの10分間の平均CPU使用率に着目し、平均70%を上回ればインスタンスを1つ追加、40%を下回れば1つ削減、というルールを作成した。
スケールアウトとスケールインの設定を併せて行うことが重要である。
###ちなみに
ここで言う「10分間のCPU使用率の平均」とは、設定した時間間隔(ここでは10分)における、時間グレインの平均CPU使用率のことである。
時間グレインとは、CPU値などの値を取得する間隔のこと。1分の時間グレインだと、10分間のうちに算出されたCPU使用率が10個あるので、それを平均することになる。
##スケールアップ/ダウン
VMのサイズの変更は、「サイズ」から行う。変更したいサイズを選択したら、「サイズの変更」をクリックする。
##おまけ
VMをwebサーバとして活用したい場合、スケールセット内でVMが自動で増減するたびにIISが自動でインストールされるように設定すると、管理が非常に容易になる。そうしなければ、VMが増減するたびに手動でIISをインストールしなくてはならないためである。
VMSSの「拡張機能」を選択する。
Powershell Desired State Configurationを選択する。
ここからは全くわからないので割愛する。
##便利なサイト
料金計算ツール
Azureリソースを使用したときにかかる費用を見積もることができる。
例えばVMだと、OSをLinuxにしたときはどうか、サイズを変動させるとどうか、など、様々なパターンでの確認ができる。
行った見積もりは、自分のPCに保存することができるので、チーム内での共有も容易。
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