#はじめに
こんにちは。地域おこし協力隊として異世界転生し、転生先の地域のDX推進に携わらせていただいているayatyと申します。
先日、転生先の市役所の保健師・栄養士さんに対して、QGIS研修をさせてもらったので、その内容を報告させていただきます。
#1.研修準備
今回は、Yam3939さんの記事を参考にさせていただきながら、研修のフレームを作成しました。
###フレーム
【参加者の属性】
保健師・栄養士さんなどの地域の健康に携わる方々、約15名。
【参加者のニーズ】
健康アンケート結果の地域ごとの差を可視化したい。
医療機関などのレイヤを重ねて分析したい。
【研修のゴール】
楽しみながら、健康アンケート結果を可視化する。
【研修の内容】
前半:みんなでお寿司を握ってみる(QGIS体験会)
後半:握ったお寿司を食べながらみんなで雑談(質疑応答)
今回の研修の参加者のほとんどの方がQGIS初心者ということだったので、研修のゴールは「参加者に楽しんでもらうこと」に設定しました。
前日までにQGISのインストールや資料作成などの準備を整えて、いよいよ研修当日を迎えました。
#2.前半「みんなでお寿司を握ってみる」
今回の研修は1時間半という限られた時間だったので、QGISの説明や基本操作の説明は割愛しました。簡単な自己紹介と研修の流れを説明して、早速QGISを起動してもらい、お寿司を握り始めました。
###研修の流れ
予め用意しておいたお米**(市のオープンデータマップ用データセット)と、
いただいたお魚(健康アンケート結果の地域ごとの平均点)で、
お寿司を握ってみました(テーブル結合して、カテゴリ値で色分けすることで、アンケート結果の地域差を可視化しました)**。
※筆者の実家が寿司屋のため、お寿司の比喩で説明させてもらいました🍣🍣
想像以上にウケがよかったので、ホッとしております。
前半のQGIS体験会では、少しバタついたところはあったものの、目標としていた地域差の色分けを行うことができました。
#3.後半「握ったお寿司を食べながらみんなで雑談」
続いて、後半の質疑応答に移りました。
以下のようなコメントがありました。
###コメント
🍆オープンデータと組み合わせるだけで、ここまで見える化できるんですね。
🧅見せ方の幅が広がると感じたので、やってみたい。
🌽スーパーの位置などのデータを引っ張ってきて、レイヤで重ねてみたいです。
🥦介護の方でも活用できるかなと思います。
🍅〇〇地域は米どころだし、スーパーで野菜も買いやすいのに何故野菜の摂取頻度のアンケート結果が低いのだろう・・・。
🥕もう少し細かい地区の単位で比較したいです。
今回の研修で、自分たちが持っているデータを実際に地図で可視化してみることによって、これまでの仮説を検証したり、新たな仮説が立ったり、有意義な議論をすることができたのかなと思います。
#4.振り返り
###レーダーチャート
研修の振り返りレーダーチャートは、このような感じになりました。
大きな事故が起きずに無事に研修を終えられたことと、お寿司ネタを拾ってもらえたことが、自分にとっての大きな収穫になりました。
今後は自分の武器となる長所を作りつつ、できることも少しづつ増やしていきたいと思います。
###振り返り
#####■良かったこと
- 初めての研修の講師を無事に終えることができた。
- 👉ayatyは**【見習い料理人】**の称号を手に入れた👨🍳
- 自分自身が研修を楽しむことができた。
- 参加者が無事に目的である地図を作ることができた。
- 保健師さん・栄養士さんからのウケが割と良かった。
- 👉ayatyは**【マダムの御加護】**を手に入れた📿
#####■問題・課題
- QGIS初心者の方に対して、研修の難易度が高かった。(テーブル結合などは予めしておいて良かった。)
- 「カテゴリ値」と「連続値」による分類の使い分け方など、自分自身が理解できていなかったために、参加者を困惑させてしまった。
- フィールドの形式が数値でなかったので、連続値による分類ができなかった。
- 標準偏差などの統計学の知識が浅くて、参加者からの質問にほとんど答えられない。
- 前半の操作説明で力を使い果たしてしまい、後半の質疑応答のほとんどをサポートの方々に任せてしまった。
#####■これから
- 研修の最後まで走りきれるだけの体力・知識を徐々につけていく。
- 今回の研修で聞かれた質問に答えられるようにする。
- データの可視化とともに、データの分析についても学び始める。
- 見える化によって生まれた仮説をフィールドワークで調査してみる。
- 保健師・栄養士さんの業務で使えるようにフォローアップする。
#終わりに
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
感想・改善点などございましたら、教えていただけると幸いです。
#出典