皆さん、こんにちは。戸倉彩です。
最近、IBM Cloud の ダッシュボードがアップデートされたので、情報共有をしておきます。今回は Watson 編 をお届けいたします。
IBM Cloud ダッシュボードとは
IBM Cloud ダッシュボードは、クラウドサービスの管理者用のWebアプリケーションです。 ChromeやFirefoxなどのWebブラウザからいつでも、どこからでもアクセスすることができます。IBM Cloud ダッシュボードを使用すると、IBM Cloudが提供している各種サービスの新規作成や管理、パフォーマンスやログの閲覧、ユーザー・アカウントの管理などを行うことができます。
基本的には、日本語にローカライズされていますが、サービスや一部英語のまま表記されます。
▲IBM Cloud ダッシュボード画面の例
Watson から AI へ
IBM Cloud ダッシュボード (https://console.bluemix.net/) へアクセスし、「カタログ」→「Watson」メニューは、「AI」という表記に代わりました。各サービスの新規作成方法は、現時点ではとくに変更されていません。
現在、ライトアカウントで利用可能な AI
2018年7月現在、IBM Cloud ライトアカウントのユーザーは、13種類のAIサービスを利用することができます。
※無料でメールアドレスひとつで始められる ライトアカウント登録方法 についてはコチラをご覧ください。
※無料範囲は各サービスによって異なりますので、公式サイトより最新情報をご確認ください。
1. Watson Assistant (読み方:ワトソン アシスタント)
アプリケーションに自然言語インターフェースを追加してエンドユーザーとのやり取りを自動化します。 共通アプリケーションには、任意のチャネルやデバイスとの統合や通信を行える仮想エージェントとチャットボットなどがあります。 Watson Assistant サービスは、簡単な Web アプリケーションを使ってトレーニングできます。サービスは、アプリとユーザーの自然な対話の流れを迅速に組み立てられるようにデザインされ、スケーラブルで費用効率の高いソリューションをデプロイします。
2. Knowledge Catalog (読み方:ナレッジ カタログ)
データやモデルなどをセルフサービスでインテリジェントに検出して、人工知能、機械学習、ディープ・ラーニングに利用できることをサポートします。データ、ナレッジ資産、それらの関係性がどこにあるかにかかわらず、アクセス、収集、分類、共有が可能です。
3. Knowledge Studio (読み方:ナレッジ スタジオ)
業界に固有のエンティティーおよび関係を非構造化テキスト内で識別するためのカスタム・モデルを使用して、特定分野の言語を Watson に学習させます。 開発者と分野の専門家の双方向けに設計されたコラボレーション環境で、コードを記述する必要なくモデルを作成できます。 作成したモデルは Watson Discovery、Watson Natural Language Understanding、および Watson Explorer で使用します。
4. Language Translator (読み方:ランゲージ トランスレータ)
ニュース、特許、会話型文書の動的な翻訳をご希望ですか? 複数の言語によるコンテンツの即時公開をご希望ですか? それとも、フランス語を話すスタッフがメールを英語ですぐ送信できるようにしますか? Watson Language Translator が対応します! Watson サービスをご使用のコードに接続すると、特定のドメイン / 言語の組み合わせで、サービスの機能をご活用いただけるようになります。
5. Machine Learning (読み方:マシンラーニング)
IBM Watson Machine Learning は、フルサービスの IBM Cloud オファリングです。開発者とデータ・サイエンティストによるアプリケーションへの予測機能の統合がより簡単に行えます。Machine Learning サービスは、任意のプログラミング言語から呼び出せる REST API をまとめたもので、よりスマートな意思決定、難問の解決、ユーザーの結果改善を目的としたアプリケーション開発で活用できます。
6. Natural Language Understanding (読み方:ナチュラル ランゲージ アンダスタンディング *略してNLU)
自然言語理解を使用して、テキストを分析し、コンテンツから概念、エンティティー、キーワード、カテゴリー、感情、関係、意味役割などのメタデータを抽出します。 Watson Knowledge Studio を使用して開発されたカスタム・アノテーション・モデルにより、非構造化テキスト内の業界固有/特定分野のエンティティーおよび関係を識別します。
7. Personality Insights (読み方:パーソナリティ インサイツ)
Watson Personality Insights: Personality Insights は、トランザクション・データやソーシャル・メディアのデータから洞察を引き出し、購買決定、意図、行動特性などを判別する心理的特性を識別して、顧客転換率の向上に役立てることができます。
8. Speech to Text (読み方:スピーチ トゥ テキスト)
Speech to Text サービスは、人間の声を文字に変換します。組み込みシステムの音声制御、会議や電話会議の書き起こし、メールやメモの口述など、話し言葉と書き言葉を橋渡しするようないろいろな場面で使用できます。サービスは大変使いやすく、人工知能を駆使して文法と言語構造の情報を音声信号の構成の知識と結び付けることで、正確な文字化を行います。 特定の言語と機能が現在使用可能です。
9. Text to Speech (読み方:テキスト トゥ スピーチ)
Text to Speech サービスは、テキストと自然言語を処理し、適切な抑揚をつけて合成した音声出力を生成します。
10. Tone Analyzer (読み方:トーン アナライザー)
日々の人との関わり合いでは、喜び、悲しみ、怒り、協調性などのトーンが表れます。 これらのトーンは、いろいろな場面でのコミュニケーションの効果を左右することがあります。 Tone Analyzer は、認知言語分析に基づいて、文章レベルと文書レベルの両方においてさまざまなトーンを検出します。 検出結果に基づいて、コミュニケーションの改善を図ることができます。 テキストから検出できるトーンは、感情 (怒り、嫌悪、不安、喜び、悲しみ)、社交性 (開放性、誠実性、外向性、協調性、情緒不安定性)、文体 (分析的、確信的、あいまい) の 3 種類です。
11. Visual Recognition (読み方:ビジュアル レコグニッション)
画像コンテンツに含まれる意味を検出します。 場面、対象物、顔のイメージ、およびその他のコンテンツを分析します。既製のデフォルト・モデルを選択するか、独自のカスタム種別を作成します。イメージやビデオ・フレームの画像コンテンツを解析し、何が起こっている場面なのかを理解するためのスマート・アプリケーションを作成します。
12.Watson Studio (読み方:ワトソン スタジオ)
機械学習とディープ・ラーニングのワークフローを加速し、AI をビジネスに融合させてイノベーションを推し進めます。データ・サイエンティスト、アプリケーション開発者、対象分野の専門家がチームとなってデータ処理を簡単に行い、そのデータを使用してモデルの構築・トレーニング・デプロイを大規模に行うことができるツール群を提供します。
13. ディスカバリー
コグニティブ検索およびコンテンツ分析のエンジンをアプリケーションに追加して、より適切な意思決定を行うためのパターン、傾向、実行可能な洞察を識別します。 構造化データおよび非構造化データを事前にエンリッチ化されたコンテンツと安全に統合し、簡易照会言語を使用して結果を手動でフィルタリングする手間を省きます。
今回は以上です。
Have a nice Geek Life♪
※Twitterで最新情報配信中 @ayatokura