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redis clusterを自力で構築する

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はじめに

redis-serverとredis-cliだけが使える状況で3台でのクラスターを構築します。
ほとんど redis clusterを自力で構築してみた と同じ内容です。

前提条件

3台のredisが起動できる状態とします。
標準設定のポートだとバッティングしますので、2台め/3台めをそれぞれ別ポート(ノード)で起動できるようにして下さい。

経験則として、ポート番号は100/1000単位で設定すると、後からのトラブルシューティングやlog確認時にredisであることが伝わりやすいのでおすすめです。

slot設定

ポートごとの割当

単純に3分割した数を設定します。
16383 / 3 = 5461となるので、表にまとめると以下のようになります。

ポート slot範囲
6379 0 - 5461
6479 5462 - 10922
6579 10933 - 16383

slotの割当

for文で上記slot数分を1つ1つ割当します。
redis-cliに範囲指定の方法は無いのでしょうか、あってもいいような気もします。

# パスワードを設定している場合
password="password"

# 0-5461
for slot in `seq 0 5461`; do
  if [ $(($slot % 1000)) == 0 ]; then
    echo '$slot: '$slot
  fi
  redis-cli -p 6379 -a ${password} CLUSTER ADDSLOTS $slot > /dev/null
done

# 5462-10923
for slot in `seq 5462 10923`; do
  if [ $(($slot % 1000)) == 0 ]; then
    echo '$slot: '$slot
  fi
  redis-cli -p 6479 -a ${password} CLUSTER ADDSLOTS $slot > /dev/null
done

# 10924-16383
for slot in `seq 10924 16383`; do
  if [ $(($slot % 1000)) == 0 ]; then
    echo '$slot: '$slot
  fi
  redis-cli -p 6579 -a ${password} CLUSTER ADDSLOTS $slot > /dev/null
done

じゃっかん処理に時間が掛かるので、進行状況を確認するために1000単位の時にechoするようにしています。

今回は設定しませんでしたが、各ポートでの初めと終わりにも表示した方が親切です。
その場合、ポートごとの範囲の初めと終わりは環境変数に持つと良いと思います。

slot割当後のnode.conf

6379port/nodes.conf
2e6a31d530b15d79cf2bf58550899a7073ca5704 :6379 myself,master - 0 0 0 connected 0-5461
vars currentEpoch 0 lastVoteEpoch 0

1行目の一番の項目が0-5461となっているのが6379 portのノードが割当てられているslotです。
同じように6479 port、6579 portの設定ファイルも確認出来ます。

クラスタリング

作業概要

ポート slot範囲
6379 起点ノード(親)
6479 接続要求を6379に出す(子)
6579 接続要求を6379に出す(子)

slotの割当てが完了しました。
次は3台をつなげるクラスタリングを行います。

クラスタリングでは
「ある基点となるノード一台(基点ノード)を決めて、そのノード以外から基点ノードへ接続要求を出す」という感じでつなぎます。

子から親へ許可を求めるイメージでしょうか。

CLUSTER MEET

クラスタリングの接続要求はCLUSTER MEETを実行します。

ノードのIPがlocalhostなどの場合、
環境によってはクラスター動作後のリダイレクトでうまくスイッチされないことがあるので内部IPアドレスを使用することをおすすめします。

# パスワードを設定している場合
password="password"

# cluser meet: 6479->6379
redis-cli -p 6479 -a ${password} CLUSTER MEET 10.1.1.10 6379
#実行後に正常終了であればOK

# cluser meet: 6579->6379
redis-cli -p 6579 -a ${password} CLUSTER MEET 10.1.1.10 6379
#実行後に正常終了であればOK

動作確認

設定ファイルを確認後、動作確認として単純なget/setを行います。
クラスタに対してredis-cliをするときは-cオプションを忘れずに

動作確認
$ redis-cli -c -p 6379
10.1.1.10:6379> set num:1 1
-> Redirected to slot [15698] located at 10.1.1.10:6479
OK
10.1.1.10:6479> set num:2 2
-> Redirected to slot [3377] located at 10.1.1.10:6379
OK
10.1.1.10:6379> get num:1
-> Redirected to slot [15698] located at 10.1.1.10:6579
"1"

setの度に異なるノードにリダイレクトされ、正しく動作していることが確認出来ました。

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