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Azure StorageとAzure CDNを連携して、カスタムドメインでhttpsな静的サイトを公開する

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Azure Storageでホスティングした静的ファイルを

Azure CDNからカスタムドメインで閲覧可能にしていきます。

途中いくつかつまづきポイントがあったので、備忘録がわりに記録します。

Azure Storage上でホスティングをする

CDNとの連携前に、まずはAzure Storageのみでのホスティング設定をしていきます。

ストレージアカウントの作成

まずは、Storageの作成です。

ストレージアカウントを作成していきます。

ストレージ アカウントの作成 - Microsoft Azure 2020-02-21 12-13-31.png

基本的にデフォルトの設定で大丈夫です。
今回は公開サイトを作っていくので、パブリックな状態でこのまま作成します。

静的なWebサイトの設定

作成したストレージアカウントに、静的なWebサイトのホスティングを設定します。

yoshinostoragesample - 静的な Web サイト - Microsoft Azure 2020-02-21 12-22-24.png

  1. 左側のメニューの「設定」の「静的なWebサイト」をクリック
  2. 静的なWebサイトを「有効」に
  3. インデックスドキュメント名に「index.html」を設定
  4. 左上の保存ボタンをクリック

これで静的なWebサイトの設定が完了です。

以下のようにエンドポイントが表示されます。

yoshinostoragesample - 静的な Web サイト - Microsoft Azure 2020-02-21 12-25-00.png

まだファイルを何も設置していないため、ここにアクセスしても、以下のように404ページが表示されます。

WebContentNotFound 2020-02-21 12-25-53.png

ファイルを設置する

次にAzure Storageにファイルを設置します。

$web - Microsoft Azure 2020-02-21 12-28-10.png

  1. 左メニューの「Blob service」から「コンテナー」をクリック
  2. 「$web」をクリック

BLOB のアップロード - Microsoft Azure 2020-02-21 12-29-45.png

  1. 「アップロード」をクリック
  2. 「Files」をクリック

ここでファイルのアップロードが可能です。

今回は以下の、HelloWorldのみのhtmlをアップします。

index.html
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
    <meta charset="UTF-8">
    <meta name="viewport" content="width=device-width, initial-scale=1.0">
    <title>Hello World</title>
</head>
<body>
    Hello World!
</body>
</html>

アップロードが完了したら、先ほどのエンドポイントにアクセスしてみます。

Hello World 2020-02-21 12-33-32.png

Hello Worldが表示されれば、ホスティング成功です。

以上が、Azure Storageでのホスティングになります。

Azure StorageとAzure CDNを連携させて表示する。

次にAzure CDNとの連携をしていきます。

ストレージアカウントの画面で、

yoshinostoragesample - Azure CDN - Microsoft Azure 2020-02-21 12-44-31.png

  1. 「Blob service」の「Azure CDN」をクリック
  2. 新しいエンドポイントで「CDNのプロファイル」を「新規作成」に
  3. 「価格レベル」「CDNエンドポイント」に任意の値を入力(今回は標準にしました)
  4. 注意!! 「配信元ホスト名」に「静的サイトのホスティングのエンドポイント」を入力

4番だけ、少しだけ複雑なため解説します。

「配信元のホスト名」にはデフォルトでは

[ストレージアカウント名].blob.core.windows.net

が入ってますが、静的サイトのホスティングの場合は、この文字列を削除し、

[ストレージアカウント名].z11.web.core.windows.net

のような、先ほどの静的サイトのホスティングで作成した、エンドポイントを入力します。

間違えやすいので、気をつけてください。

作成が完了すると、以下のようにホスト名に入力したCDNのホスト名が表示されるので、そこをクリックします。

yoshinostoragesample - Azure CDN - Microsoft Azure 2020-02-21 12-48-36.png

yoshino-sample (yoshino-sample-cdn:yoshino-sample) - Microsoft Azure 2020-02-21 12-50-00.png

エンドポイントのホストをクリックして、URLにアクセスします。カスタム ドメインの追加 - Microsoft Azure 2020-02-21 12-52-46.png

先ほどと同じように「Hello World」が表示されれば、成功です。

カスタムドメインを設定する

次に作成したCDNにカスタムドメインを設定します。

Azure CDNのホスト名をコピー

Azure CDNの画面から

yoshino-sample (yoshino-sample-cdn:yoshino-sample) - カスタム ドメイン - Microsoft Azure 2020-02-21 12-51-44.png

  1. 「設定」の「カスタムドメイン」をクリック
  2. 「+ カスタムドメイン」をクリック

カスタム ドメインの追加 - Microsoft Azure 2020-02-21 12-52-46.png

  1. 「エンドポイントのホスト名」をコピー

をします。

カスタムドメインのDNS設定でCNAMEを変更

次に、今回設定したいカスタムドメインのDNS設定を変更します。

今回はお名前.comを使用しました。

お名前.comのDNS設定画面を開き、CNAMEを新しく追加します。
「VALUE」には上記でコピーしたエンドポイントのホスト名を入力します。

ドメインNavi 2020-02-21 12-57-57.png

Azure CDNに対してカスタムドメインを入力

カスタムドメインの追加の画面に戻り、ホスト名を入力します。

カスタム ドメインの追加 - Microsoft Azure 2020-02-21 13-00-59.png

DNSの設定が反映されるまで、上記の赤の「!」が表示されますが、

DNSの設定が反映されると、「追加」をクリックできるようになり、カスタムドメインが設定されます。

カスタムドメインにSSL対応をしてhttps化する

最後に、今回設定したカスタムドメインをhttps化します。

カスタムドメインをクリック。

yoshino-sample (yoshino-sample-cdn:yoshino-sample) - Microsoft Azure 2020-02-21 16-45-55.png

yoshino-sample.fusic.jp - Microsoft Azure 2020-02-21 16-44-46.png

  1. 「カスタムドメインHTTPS」を「オン」に
  2. 「証明書の管理の種類」を「CDNマネージド」に
  3. 左上の「保存」をクリック

しばらくすると、ドメインの検証・証明書のプロビジョニングがはじまり、SSL対応が完了します。

カスタムドメインにアクセスして、アクセスできることを確認できます。


以上で、Azure StorageとAzure CDNを連携して、カスタムドメインでhttpsな静的サイトを公開することができました。

Azureは公式ドキュメント以外の記事がなかなか少なかったり、記事が古くてUIが違うことも多かったり、開発に想定以上の時間がかかってしまうなと思いました。

もっと使い倒していけたらなと思います!

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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